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今日は何の日?

■運転負荷軽減システムHIDSが運輸大臣認定を取得

ホンダの安全運転支援技術「HIDS」実験車

2000(平成12)年3月21日、ホンダは1990年代から開発を進めていた運転負荷軽減システム 「HIDS」が、運輸大臣認定を取得し、実用性の検証を目的とした公道テストを実施すると発表した。HIDCは、現在ホンダが進めている「ホンダセンシング」の前身にあたるシステムである。

運転負荷の軽減を目的としたHIDS

HIDSのシステム構成

「HIDS」は、ホンダASV(先進安全研究車)の一環として世界に先行して開発した運転支援システムであり、具体的には高速道路における運転負荷を軽減することによって、快適性の向上とともにドライバーの疲労による“うっかり、ぼんやり”といった衝突の未然防止をする技術である。HIDSは、以下の3つの機能で構成される。

・車速/車間制御(IHCC)

HIDSの車速・車間制御(IHCC)の基本機能

レーザーレーダーで先行車との車間距離を検出し、先行車との車間が狭まってきた場合は減速し、適切な車間距離を保つ。さらに、危険な車間距離に近づいたら警報装置によってドライバーに警告し、先行車との車間が開くと通常のクルーズコントロールとして機能する。

・車線維持制御(LKAS)

CCDカメラを使った画像処理によって道路上の車線を正しく認識し、走行車線の中央を維持するように最適なステアリングトルクをアシストする。

HIDSの車線維持支援(LKAS)・車線逸脱警報(LDW)の基本機能

・車線逸脱警報(LDW)

走行中の車線から逸脱する可能性がある場合、車線逸脱警報を発してドライバーに注意を促す。

これらの機能を持つHIDSは、2000年3月のこの日に運輸大臣認定を取得したことを発表。市場での適合性、安全性について検証するため、公道テストによって実用化を急いだ。

公道での検証試験を経てついにアコードにHIDSを搭載

HIDSを採用した2002年10月にデビューした7代目「アコード」

十分な検証試験を実施したHIDSは、2002年10月にモデルチェンジした7代目「アコード/アコードワゴン」に初めて搭載された。高速道路で車間/車速制御(IHCC)と車線維持支援(LKAS)が、アコードのメーカーオプションとして設定されたのだ。

IHCCは、フロントエンブレム奥に内蔵した対候性の高いミリ波レーダーによって、前方100m、前方角度16度の範囲で前走車との距離を検出し、車速センサーとヨーレートセンサーにより自車の走行状態を検出。設定速度で走る通常のクルーズコントロール機能に加え、同一車線の前走車の有無によって車速、車間を自動制御する進化型のクルーズコントロールシステムである。

HIDSを採用した2002年10月にデビューした7代目「アコード」

LKASは、フロントウインドウに設置したC-MOSカメラで捉えた画像をもとに車線を認識、ECUにより車線維持をアシストするのに必要なステアリングトルクを算出し、ステアリング操作を適切にアシスト。作動範囲は時速65km/h以上、直線路から半径230mのコーナーまでと、ほとんどの高速道路での使用が可能だ。

HIDSの進化版Honda SENSING(ホンダセンシング)登場

ホンダセンシングを採用した2014年11月にデビューした5代目「レジェンド」

ホンダは、HIDSをさらに進化させた先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を2014年11月発売の新型(5代目)「レジェンド」から適用し、その後順次モデル展開を進めた。HIDSは、運転負荷を軽減するのが狙いだったが、ホンダセンシングはそれに加えて、事故を起こさない、起こした場合でも被害を最小限にするのが目的だ。

ホンダ5代目「レジェンド」の安全運転支援装備

ホンダセンシングは、フロントグリル内に設置したミリ波レーダーと、フロントウインドウ内上部に設置した単眼カメラの2種類のセンサーでクルマや人を検出。これらのセンシング技術をベースにした以下の6つの機能が設定された。

ホンダ5代目「レジェンド」の衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)のイメージ

・衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)
前走車や対向車、歩行者を検出。衝突の恐れがある場合に警告し、さらに接近した場合は軽いブレーキをかける。さらに接近した場合は、強いブレーキをかけ回避操作を促す。

・路外逸脱抑制機能
走行車線を検知して車両が車線を逸脱しそうな場合に、ステアリング振動と表示で警告を行うとともに、車線内へ戻すようにステアリングを制御する。

・世界初の歩行者事故低減ステアリング
路側帯の歩行者や白線などを検知。歩行者側の車線を逸脱し、歩行者との衝突が予測された場合に、音と表示に加え、ステアリングを回避方向へ制御してドライバーの回避操作を促す。

・車線維持支援システム(LKAS)

)ホンダ5代目「レジェンド」の車線維持支援システム(LKAS)のイメージ

・渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)
前走車との車間距離と速度差を検知し、適切な車間距離を保つようにアクセルやブレーキの制御を行なう。

・標識認識機能
道路標識を検知し、室内のディスプレイに表示することで標識への注意を促し、安全運転を支援する。

・誤発進抑制機能
停車中あるいは極低速走行中、近距離に前走車などがあることを検知。急にアクセルペダルを踏み込んだ場合の急加速を抑制し、音と表示およびアクセルペダル振動で接近を知らせる。

ホンダの安全運転支援技術の歩み

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自動運転レベル3の「ホンダセンシングエリート」を搭載した「レジェンド」
自動運転レベル3の「ホンダセンシングエリート」を搭載した「レジェンド」を試乗するモータージャーナリスト・清水和夫さん

ホンダセンシングは自動運転レベル2だが、2021年3月にホンダセンシングのさらなる進化版として世界初となる自動運転レベル3の「ホンダセンシングエリート」を搭載したフラッグシップ高級車「レジェンド」が発売された。HIDS→ホンダセンシング→ホンダセンシングエリートと進化した次は、どのようなシステムが出てくるのか楽しみだ。
今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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