アルファードやレクサスLMを彼方に追いやる? ミニバンの黒船がもうすぐ!

「グランド・リムジン」と銘打たれ、2027年に米国で発売されるこの新型2028 VLEは、ファミリー層からエグゼクティブ層まで、あらゆる層を魅了するであろう、まさに豪華な電気自動車ミニバンとなる。

アメリカのブランドに目を向けると、キャデラックのミニバン、いや、高級ブランドのミニバンは、少なくともアメリカでは販売されたことがない。
しかし、2028年型メルセデス・ベンツVLEクラスが登場し、状況は変わろうとしているのだ。
これまでメルセデス・ベンツはスプリンターや、ミッドサイズのメトリスを長年北米で販売していたが、乗用車バージョンはあったものの、どちらも商用車として設計されていた。
しかし、ついに乗用車をメインとする初の専用設計の乗用ミニバン「グランド・リムジン」が導入される。
洗練されたモダンな外観のこのモデルは、大胆なグリルとオプションのイルミネーションサラウンドを備えている。
その両脇には星空のようなライティングユニットと、三連星のオーナメントが施されたパワードームボンネットが配置されている。
よりスポーティなバンパーと、中央に星のエンブレムを配した改良グリルを追加するAMGパッケージも選択可能だ。
サイドを見下ろすと、流線型のボディワークとフラッシュマウントされたドアハンドルが目を引く。
さらに、パワースライドドアとフルリトラクタブルウィンドウが組み合わされている。
足回りには、19インチから22インチまでのホイールを装備した。
その他の特徴としては、0.25という低い空気抵抗係数と、バンのスポイラーと一体化した弧状のテールライトを備えた直立したリアエンドが挙げられる。
このモデルには、開閉式リアウィンドウと、下向きに開く珍しい充電ポートも備わっている。
ボディサイズは、全長5,309mm、全幅1,999mm、全高1,943mmと、かなり大きく、ホイールベースは3,342mm。
遅れて発売予定のロングバージョンは全長5,484mm、ホイールベースは13,517mmを誇る。
VLEのハイライトの一つは、豪華でハイテクなデザインだ。
オプションには、MBUXスーパースクリーン(10.25インチのデジタルインストルメントクラスター、14インチのインフォテインメントシステム、14インチの助手席側ディスプレイ)が用意されている。
ヘッドライナーから展開する31.3インチのパノラマスクリーンを備えたリアエンターテイメントシステムも選択可能だ。
BMW 7シリーズに搭載されているシステムと同等のもので、8K解像度、分割画面機能、そしてテレビ会議ソフトウェアで使用できる8メガピクセルカメラを備えている。
その他の特徴としては、22スピーカーのBurmester 3Dサラウンドサウンドシステムと、アンビエントライトを備えたSky Viewパノラマ固定ガラスルーフが挙げられる。
また、折りたたみ式テーブル、ワイヤレススマートフォン充電器、冷暖房付きコンパートメントを備えた各種コンソールも装備されている。
VLEは6人乗りから8人乗りまでが用意され、2列目と3列目のキャプテンシート、2列目のキャプテンシート、そして2つのリアベンチが用意されている。
メルセデスは特にこのシートに力を入れており、手動式のシートには4つの車輪が内蔵、車内外で楽に移動できるのも特徴だ。
そのほか豪華オプションとしては、プレミアムコンフォートシートとグランドコンフォートシートが用意されている。
グランドコンフォートシートは、フットレスト、ランバーサポート、マッサージ機能、ピロー、ワイヤレス充電器を備え、プライベートジェット機にも劣らない快適性を備えている。
パワートレインは一部明かされており、最初のモデルはVLE 300となることがわかっている。
115kWhのNMCバッテリーパックと、最高出力276ps/203kWを発揮するフロントモーターを搭載。
この構成により、クラストップのWLTP航続距離は700km(435マイル)を超えてくる。
続いて登場するVLE 400 4MATICは、デュアルモーター全輪駆動システムを搭載し、合計出力4415ps/305kWを発揮。
これにより、0~60mph(0~96km/h)加速はわずか6.4秒とされている。
先行してBEVがデビューしたが、内燃機関エンジン搭載モデルの導入も有力視されている。
もう一つの注目は、エアマティックエアサスペンションと、最大7度の操舵を可能にするリアアクスルステアリングシステムだ。
これにより、VLEの回転半径は35.75フィート(10.9メートル)となり、CLAに匹敵する。
また、12個の超音波センサー、10個のカメラ、5個のレーダーセンサーが搭載される。
これらのセンサーは、オプションのMB.Drive Assist Proシステムに情報を提供し、市街地だけでなく高速道路でもハンズフリー操作を可能にする。
このVEL が高級ミニバンの代名詞となるのか注目されるが、やはり現在の市場を考慮すると、BEVモデルだけでは厳しいと言える。
中国市場では、ある程度の力を示すと見られるが、導入が有力視される日本では内燃機関エンジン搭載は必須と言えるだろう。
この最高級ミニバンが、エンジン搭載モデルをラインナップした時、アルファードやレクサスLMを置き去りにする最強ミニバンの誕生となるかもしれない。





























