全身を貫くメルセデスの息吹、フロントマスクを形作るはAMG C63
このパレットSWのモチーフはベンツ。エアロ加工も、ボディカラーも、外装すべてがベンツ風。中でも「顔が命」とばかりにこだわり抜いたフロントマスクはAMGのC63。ちょっと食いしばったような鋭いマスクは、まさにそのままの雰囲気。「ベンツっぽくしたいなと思っていた時に、C63の写真を見て、大抵のクルマはフォグが付いて三ツ口になっているけど、それが全部つながって一体になっている感じに惹かれた。ただ、横に長いデザインをそのまま移植したのでは開口部が薄くなりすぎてしまうから、縦横の比率はSUVタイプのGLEクラスを参考にした」とオーナー。
しかも加工を施したのはエアロだけじゃない。ボンネットは中央を約6センチ、ヘッドライト付近を約2センチ延長してノーズを長く。センターを鋭く尖らせて「らしさ」を強調する。ただ、どこか純正らしさも残すように意識。カスタムというよりは、高級感を大事にしながらベンツ純正を作るようにイメージしたとのこと。
ボディカラーのモチーフは、同じベンツでも少し特殊な車両。2009年にドバイのモーターショーで出展されたSLS AMG、その名もデザートゴールド。ところが、その色にひと目惚れしてオールペンを決めたものの、カラーナンバーがどうしてもわからずに結局オリジナルで調色したという。加えてフェンダーはオーバーフェンダー化してワイドに。ただし、絶対条件がひとつだけ。それはドアの機構を変えないこと。
「元々子供を乗せるのに便利だからと思って選んだスライドドアのクルマ。だから絶対に潰したくはなかった」。しかし、スライドドアを残すとなると必然的に大きく張り出すのは無理。しかもレールがフェンダーに食い込むように貫くため普通に作ったのでは統一感も何もない、ただのバラバラな膨らみになってしまう。そこでフェンダーの立ち上がるラインをクッキリ見せるという手法を採用。あえて段差を設けた造形とすることでラインのつながりを強調している。
【SUZUKI/PALETTE SW(MK21S)】










豪華さにこだわるも“純正然”を意識した作り込み
内装に目を移せば、そこはグッと落ち着いた雰囲気。ワインレッドに黒と木目を組み合わせ、ハイエンドサルーンのような空気感を演出する。目指したのは“ドレスアップカーのインテリア”ではなく“純正からそうだったかのような仕上がり”。 「ダイヤキルトを使ったのはシャネルのイメージから。カンボンが大好きでキルティングっぽい感じにしたかった」。と、実は内装もさりげなくベンツ風。ここはカールソンC25SL。つまり全身がベンツ一色。だからどこから見ても統一感に溢れている。






【Owner Car Specification】
- WHEEL●SSR・プロフェッサーSP4R(17×6.5J)
- TIRE●ルッチーニ(165/35-17)
- AERO PARTS●F/R=プレジアティシモ加工、S=バタフライシステム・グランツ
- EXTERIOR●グリル&オーバーフェンダー&ボンネット=ワンオフ、ボディカラー=オリジナルゴールド(全塗装)
- INTERIOR●ステアリング&インパネ=木目(イージーグラフィック)、シート&ドア内張り&ダッシュボード&天井=張り替え
- SUSPENSION●エアサス=ボルドワールド加工、リアアクスル=ジェーライン
- MUFFLER●ワンオフ
※装着パーツ・仕様は当時の取材内容を掲載。



