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今日は何の日?■創立90周年記念のアクセラスポーツ1.5 S Style


2010(平成22)年3月24日、マツダは5ドアハッチバックモデル「アクセラスポーツ」の特別仕様車「1.5 S Style」を発売した。本モデルは、1920年に東洋コルク工業として創立されたマツダが2010年に90周年を迎えることから、その記念の特別仕様車である。
マツダの前身は東洋トルク工業

マツダのルーツは、1920年に創立されたコルク瓶栓などを製造する「東洋トルク工業」に遡る。1927年には「東洋工業」に社名を変更して機械事業に舵を切った。
その後、日本が戦時下となり軍備強化が進められた中で、東洋工業は海軍工廠(※こうしょう/陸海軍に直接所属して、軍需品を製造する工場)の第一次下請工場の指定を受けて、航空機のエンジンやプロペラ、軍艦などの精密機器の製造や計測などを請け負い、大量の製造受注によって東洋工業は急成長した。

この状況下で実質的な創業者である松田重次郎氏は、当時黎明期であった自動車事業参入の検討を始めた。最終目標はあくまで自動車製造だったが、まずは二輪車の製造に取り組み、1930年にはバイクの市販化に成功。さらに、バイクに荷台を付けるスタイルで3輪トラックを製造し、1931年に発売された3輪トラックの第一号「マツダDA型」は大ヒット、3輪トラック事業で確固たる地位を構築した。


戦後に入って、東洋工業は4輪トラックでも成功して、1960年にいよいよ「R360クーペ」、1962年「キャロル」で乗用車事業に本格参入を果たし、その後「ファミリア」やロータリーエンジン搭載「コスモスポーツ」と、本格的な総合自動車メーカーへと歩み始めた。

ファミリアの後継アクセラ

長くマツダの中核モデルとして人気を獲得していた小型ファミリーカー「ファミリア」の後継として、2003年10月に「アクセラ」はデビューした。コンパクトカーながらファミリアよりひと回り大きくなった4ドア「アクセラセダン」と5ドアハッチバック「アクセラスポーツ」が用意され、スポーティでダイナミックなスタイリングが特徴だった。

パワートレーンは、最高出力114ps/最大トルク14.3kgmの1.5L、150ps/18.7kgmの2.0L、171ps/21.8kgmの2.3L直4 DOHCの3種エンジンと、4速ATおよび5速MTの組み合わせ。駆動方式は、当初はFFのみだったが4WDも追加された。

アクセラは、海外では「Mazda3」として販売され、日本よりむしろ海外での人気が高く、3年3ヶ月で累計生産台数100万台を突破して、「アテンザ」の最短達成記録を更新。2代目が登場するまでの6年間で、世界中で200万台を超える販売を記録し、マツダの主力モデルへと成長した。
90周年記念モデルのアクセラスポーツ 1.5 S Style発売


2010年3月のこの日、マツダ創立90周年を記念して、特別仕様車「アクセラスポーツ 1.5 S Style」が発売された。
この特別仕様車は、上記の1.5L直4 DOHCエンジン+CVT搭載車「アクセラスポーツ15C」をベースに、15インチまたは16インチアルミホイールを採用し、サイドスポイラー、LEDリアコンビネーションランプ、ダークティンテッドガラス(リアドア、リアクォーター、リアゲート)などが装備された。

さらに16インチアルミホイール装着車には、ディスチャージヘッドランプ(ハイ/ロービーム:オートベアリング機構付)に加え、オーディオ、空調、トリップコンピュータなどを表示する大型の4.1インチカラー液晶マルチインフォメーションディスプレイや本革巻きステアリング、本革巻きシフトノブなどが特別装備された。


記念特別仕様車はスペシャル装備によって魅力を高めただけでなく、マツダらしい走る歓びを提供する特別感のあるモデルである。車両価格は、167万円(15インチホイール)/185万円(16インチホイール)に設定された。
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マツダは100周年を迎えた2020年には記念式典を行い、「マツダ100周年記念サイト」を開設して歴史を振り返るなど様々な催しを行ない、また100周年特別記念車も限定販売した。ちなみに、スズキもマツダと同じ1920年に「鈴木式織機製作所」として創立されている。
今日がなにかの記念日になるかもしれない。









