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今日は何の日?

■アキュラのプレミアム・クロスオーバーSUVが初公開

2013年にニューヨーク国際自動車ショーで初公開された3代目「アキュラMDX」

2013(平成25)年3月27日、米国ホンダモーターがニューヨーク国際自動車ショーで高級ブランド“アキュラ”のプレミアムSUV「MDX」の3代目を世界初公開した。3代目は新開発エンジンと軽量化によって、高出力と低燃費を実現していることをアピールした。

3列シート7人乗りSUVの初代MDXが日本上陸

初代の「アキュラMDX」は、2001年から米国で販売され、2003年3月に日本にも投入された。

2003年に日本での輸入販売が始まった初代のプレミアムSUV、ホンダ「MDX」

MDXは、3列シートの7人乗りパッケージングが好評で米国で人気を獲得。日本での販売は、ホンダにおける高級車ラインナップの充実が目的で、「レジェンド」と並ぶフラッグシップSUVという位置付けだった。

2003年に日本での輸入販売が始まった初代のプレミアムSUV、ホンダ「MDX」のリヤビュー

もともと米国専用車として開発されたMDXのボディサイズは、全長4790×全幅1955×全高1820mmで、プレミアムモデルに相応しい大型で高級感と快適性がアピールポイントだった。スタイリングは、“サイの低重心、ワイドスタンスのプロポーション“をイメージしたとされている。

パワートレーンは、最高出力260ps/最大トルク35.2kgmを発揮する3.5L V6 VTECエンジンと5速ATの組み合わせ。4WDシステムは、電子制御トルク配分型“VTM-4”を採用。これは、センターデフとリアデフのLSD機能を備えたツインクラッチ機構により、走行状況に応じて無段階に前後のトルク配分を制御する4WDである。

2003年に日本での輸入販売が始まった初代のプレミアムSUV、ホンダ「MDX」

MDXは、パワフルなV6エンジンと高性能な4WDシステム(VTM-4)によってSUVらしい力強い走りと走破性、さらに上質なインテリアと7人乗車の多彩なシートアレンジが実現された、まさにプレミアムなクロスオーバーSUVだった。

日本での車両価格は、1グレードのみで485万円に設定された。限定台数1700台で2006年まで販売された。

軽量化と新エンジンでプレミアムSUVに磨きがかかった3代目

2006年3月に2代目「アキュラMDX」のエクステリアデザインコンセプトモデルを、4月12日から開催されるニューヨーク国際自動車ショーで公開と発表

アキュラMDXは、2006年に2代目に移行したが、日本では販売されなかった。そして2013年3月のこの日、3代目が初公開され、同年6月に米国で販売が始まったが、3代目も日本へは投入されなかった。

3代目「アキュラMDX」

3代目MDXは、シャシーや前後サスペンションを一新し、車重は先代よりも約125kgの軽量化を達成。スタイリングは、アキュラを象徴する次世代デザインのフロントグリルやジュエルアイLEDヘッドライトを採用し、スポーティかつエレガントなデザインが採用された。

同じ年のデトロイトモーターショー2013で披露された「アキュラMDXコンセプト」

パワートレインは、最高出力290ps/最大トルク36.9kgmを発揮する新開発の3.5L V6 SOHC直噴エンジンと、6速ATの組み合わせ。新エンジンによる高出力と、VCM(可変シリンダーシステム)の採用などによる優れた燃費性能がアピールポイントだった。

同じ年のデトロイトモーターショー2013で披露された「アキュラMDXコンセプト」
同じ年のデトロイトモーターショー2013で披露された「アキュラMDXコンセプト」

また室内の快適装備についても改良が図られ、2列目シートにはワンタッチウォークイン機構やロングスライド調整機構を採用し、3列目シートの乗降性や2列目シートのレッグスペースが大幅に改善された。さらに、ACC(低速追従機能付きアダプティブ・クルーズコントロール)やLKAS(レーンキープアシスト)など先進安全技術の充実ぶりも注目された。

3代目MDXも堅調な販売を続け、アキュラブランドの高級クロスオーバーSUVとして米国で人気を誇っており、アキュラの主力モデルとなっている。

●アキュラブランドのSUVラインアップ

現在アキュラには、プレミアムSUVのMDXの他に2台のSUVをラインナップしており、世界的なSUVブームに対応している。

・アキュラRDX

2006年に米国でデビューしたコンパクトSUV「アキュラRDX」

2006年から米国で販売開始された。アキュラブランドの中で、プレミアムなコンパクトSUVという位置付けのSUVで、日本では輸入業者が販売して、左ハンドルの米国仕様SUVとして人気がある。

・アキュラZDX

2009年に発表されたアキュラZDX。初代は3.7L V6エンジンを搭載
2024年に米国でデビューしたフルサイズSUVのEV「アキュラZDX」

2010年~2013年に発売された初代ZDXは、ガソリンエンジン搭載のクーペ風SUVだった。ところが、2024年に登場したZDXは、アキュラ初となる本格電気自動車のフルサイズSUVに大変身。バッテリー容量102kWh、航続距離約523kmの性能を持ち、高性能モデルのTypeSは推定500psの性能を誇る。 

2024年に米国でデビューしたフルサイズSUVのEV「アキュラZDX」のコクピット

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アキュラMDXの日本投入を望む声は多いが、3列7人乗りなのでボディサイズが全長4917mm×全幅1961mm×全高1717mmと、トヨタ「ランクル250」(4925mm×1940~1980mm×1925~1935mm)とほぼ同等だ。本格オフローダーでなく、プレミアムなクロスオーバーSUVとしてもMDXは日本では大きすぎて敬遠される可能性があるので、日本への再投入は望み薄と思われる。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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