ATモデルでサーキットを楽しむための新兵器登場

シフト制御の攻略でATモデルの楽しさを拡げる!

ストリートユースが中心となるGR86では、ハードなチューニングだけでなく、スタイリングと快適性の両立も重要なテーマとなる。そうしたニーズを的確に捉えつつ、サーキットでも気負わず楽しめる仕様を提案しているのが、老舗“オートプロデュース・ボス”のGR86だ。

エクステリアにはグロウデザインのエアロパーツを装着し、オリジナルサスペンションでバランスの取れたローフォルムを構築。足元にはレーシングカッパーゴールドのポテンザRW007(18インチ)をセットし、豊富なノウハウを活かした緻密なアライメントセッティングが施されている。

そして最大の特徴は、あえてATモデルをベースとしている点にある。MT優勢のイメージが強いGR86市場において、実際には多くのユーザーが選択しているAT車でも、しっかりとサーキットを楽しめるパッケージを構築しているのだ。

エンジンはあえてノーマルを維持しつつ、フジツボ製エキゾーストとオリジナルECUセッティングで最適化。そして、このクルマのキーパーツとなるのが、オリジナルの「オートマチックダウンシフター(ADS)」(4万9280円)である。

Z#8系のATはもともとダイレクト感に優れ、スポーティな走行にも対応可能なポテンシャルを持つ。しかしノーマル状態では、シフトダウン時に違和感が残る。というのも、車速とギヤの条件が合致しない場合、オーバーレブ防止のためにダウンシフトがキャンセルされてしまうためだ。その結果、コーナー進入時には車速を見ながら何度もパドル操作を行う必要があった。

この制御自体は安全面では正しいが、GR86/BRZの場合はマージンが大きく、ドライバーの感覚よりもかなり車速が落ちないとシフトダウンが成立しない傾向にある。

そこでADSの出番だ。まだ車速が高い状態でパドル操作を行い、ダウンシフトが拒否された場合でも、その操作を“予約”として保持。車速が条件を満たした瞬間、自動的にシフトダウンを実行してくれる。これによりドライバーは余計な操作に気を取られることなく、ブレーキングやステアリング操作に集中できるというわけだ。

「ATではスポーツ走行は楽しめない」という常識は、もはや過去のもの。適切なデバイスとセッティングを施せば、ATでも十分に気持ちよく、そして速く走ることができる。そんな新たな可能性を示した一台と言えるだろう。

●取材協力:オートプロデュースボス 長野県長野市川合新田1370 TEL:026-266-6388

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