前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年4月21日〜27日に発表されたニュースを紹介する。

3位には弟分の「ADV160」がランクイン

バイク未来総研(株式会社バイク王&カンパニー運営)は、2024年12月から2025年2月の期間を対象とした第52回「リセール・プライス」ランキングを発表した。今回のランキングでは、ホンダのアドベンチャースクーター「X-ADV」が首位に返り咲いた。

X-ADVは、前回のランキングで2位となったが、今回再びトップの座を奪還。2024年12月12日に発売された2025年モデルの影響もあり、前回より9.9ポイント上昇し、リセール・プライスは119.1ポイントを記録した。このモデルは、街乗りからツーリング、アウトドアレジャーまで幅広い用途に対応できる汎用性の高さが評価されている。

2位にはカワサキの「Z900RS SE」が113.9ポイントでランクイン。3位にはホンダの「ADV160」が111.9ポイントで登場し、前回の8位から大きく順位を上げた。ADV160は、ADV150の後継モデルとして2023年1月に発売され、新エンジンeSP+の搭載やHSTC(ホンダセレクタブルトルクコントロール)の実装など、走行性能と安全性の向上が図られている。

また、8位にはホンダの「スーパーカブC125」が94.0ポイントで初ランクイン。原付二種の排気量ながら、高いコストパフォーマンスとクラシックなデザインが人気を集めている。物価高騰が続く中、購入費用と維持費を抑えられる点が評価されたと考えられる。

バイク未来総研は、バイク業界のよりよい未来を考え、新しい価値を調査・分析し、広く社会に発信することを目的に活動している。今後も、国内ライダーのニーズに応える情報提供を続けていく。

電動トゥクトゥク「FAVICLE(ファビクル)」、予約受付開始

株式会社アントレックスは、3人乗り電動トゥクトゥク「FAVICLE(ファビクル)」の予約受付を開始した。普通自動車免許で運転可能なこの小型EVは、家庭用コンセントで充電でき、最長110kmの航続距離を誇る。価格はリチウムイオンバッテリーモデルが85万円(税込)で、7月入荷予定。通勤や買い物、レジャーなど多用途に対応し、環境にも優しい新たなモビリティとして注目されている。

日本初の二輪車専用トレーニング施設「マッスルバイク ファーム」が千葉市にグランドオープン

一般社団法人二輪車安全指導協会(MSCA)は、千葉市緑区に位置する日本初の二輪車専用トレーニング複合施設「マッスルバイク ファーム」を、2025年4月26日にグランドオープンする。同施設は、初心者やリターンライダーを対象に、安全なモビリティライフの実現を目指して設立された。グランドオープンに際し、公道走行に必要な技術を習得する「レッスンメニュー」と、ツーリング途中のバイカーも立ち寄れるキッチンカー「マッスル キッチン」を新たに導入する。また、当日は先着100名を対象に、人気バイク系ユーチューバーによるトークショーや運転技術を競うチャレンジ対決などの記念イベントも開催される予定だ。

EcoFlow、ヤマハ電動トライアルチームとスポンサー契約を締結

EcoFlow Technology Japan株式会社は、ヤマハ発動機の電動トライアルチーム「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」とスポンサー契約を締結した。この提携により、EcoFlowは大容量ポータブル電源「DELTA Pro 3」などの製品を提供し、電動バイクの充電を支援する。従来、競技会場では発電機による充電が主流であったが、EcoFlowの導入により、静音性と環境負荷の低減が期待される。ヤマハは2018年に電動トライアルバイク「TY-E」を発表し、2023年には全日本選手権で表彰台を獲得するなど、電動化を推進している。EcoFlowは、CSR活動「EcoFlow Power For All」の一環として、持続可能なモータースポーツの実現を目指す。

JESIMAIK、ナトリウム電池搭載のジャンプスターター「GK03」を発売

JESIMAIK(ジェスマイク)は、2025年4月21日より、ナトリウム電池を搭載したジャンプスターター「GK03」を発売した。この製品は、熱に強く発火リスクが低いナトリウム電池を採用し、-40℃から80℃の広範な温度範囲で使用可能である。27500mAhの大容量バッテリーを搭載し、満充電で最大50回以上のエンジン始動が可能。また、1時間15分でフル充電が可能な急速充電機能や、LEDライト、液晶ディスプレイ、十重の安全保護機能を備え、アウトドアや緊急時にも対応する。同製品は、Amazonや楽天などのオンラインストアで購入可能である。 

SSTR2025、駿河健康ランドがライダーの出発を全面サポート

2025年5月24日から31日まで開催されているる「SSTR2025」において、静岡市の駿河健康ランドが特設スタートエリアを開設し、参加ライダーを支援する。同施設は、温浴施設や地元グルメ、専用駐輪場などを備え、出発前の心身のリフレッシュを提供。期間中、宿泊料金の割引やオリジナルステッカーの進呈など、出場者限定の特典も用意される。昨年は347名が同施設から出発しており、今年も多くのライダーの利用が期待される。

ブレイズの「スマートEV 特定原付モデル」、ヨドバシカメラ6店舗で取り扱い開始

株式会社ブレイズは、16歳以上で免許不要の「スマートEV 特定原付モデル」の取り扱いを、ヨドバシカメラの6店舗で開始した。このモデルは、国土交通省の性能等確認制度に適合認定されており、公道走行に必要な保安基準を満たしている。取り外し可能なバッテリー、最短5秒での折りたたみ、約20kgの軽量設計、家庭用コンセントでの充電など、利便性と機能性を兼ね備えている。価格は税込239,580円で、全店舗で試乗が可能となっている。

伊丹空港でEVバイクシェア「GOGO」実証実験を開始

一般社団法人関西イノベーションセンターは、2025年4月24日より大阪国際(伊丹)空港にて、EVバイクシェアサービス「GOGO」の実証実験を開始した。Future株式会社が提供する特定小型原動機付自転車「GOGO! R」および「FUTURE board 2」を使用し、16歳以上であれば免許不要で利用可能。レンタル料金は10分330円、1日プラン1,980円で、専用アプリを通じて空港北駐輪場から貸出手続きができる。アプリには共有フォトアルバム機能や空港内飲食店のクーポンも搭載されており、実証実験は7月23日まで実施される。

モーターファンフェスタ2025、富士スピードウェイで2万5千人超が熱狂

2025年4月20日、富士スピードウェイで開催された「モーターファンフェスタ2025」は、2万5,548人の来場者を迎え、大盛況のうちに幕を閉じた。イベントでは92台の試乗車が登場し、新型車の試乗会やチューニングカー同乗体験「DREAM RIDE」など、多彩なプログラムが展開された。また、F1マシンやスーパーカーが並ぶ「スーパーグリッドウォーク」、ドリフト競技「D1グランプリ」のエキシビションマッチ、二輪の最高速チャレンジなども行われ、来場者を魅了した。パドックやピットには100を超える出展者がブースを構え、デモカーの体験試乗やパーツ販売、トークショーなどでイベントを盛り上げた。