配達BOX×戦闘機モチーフという異色の融合

カブプロの前キャリアを使ってフロントボックスを搭載した異色作! じつはこの“箱”、某ピザチェーンのデリバリー用でヘルメットも収まるという、カブにおあつらえ向きのアイテムなのだ。
模型作りも得意とするオーナーは、水性のミルクペイントとエイジング塗装を駆使してオールペン。「紅の豚に登場する戦闘機、カーチスR3C-0がモチーフです」とのことで、イエローを差し色に絶妙なカラーバランスを実現。レッグシールドを切削・分割し、可動式にしているのも飛行機の翼の“フラップ”を彷彿とさせる。
ホンダ純正のミラノレッドに塗装されており、センスタやチェーンカバー、ステップバーも同色にすることで上品な佇まいに。イタリアのカーディーラーのステッカーも良い味付けになっている。
旧車パーツ流用と現代足まわりで“乗れるカスタム”に
シートはC50 DXⅡ用セミロングタイプを移植し、ウインカーはスポーツカブ、テールユニットは古いイギリス車のものを使用。ハンドルは内部にワイヤーを通すCS90用で、C201(OHC車)のメーターやヤマハYC-1のスイッチを使うなど、徹底して旧車から転用している。
その一方で足まわりはCB50用スイングアームをニードルローラーベアリング仕様で取り入れ、エキセルリムでモダンにアップデート。見た目はクラシカルながら、走りの質はしっかり現代基準へ引き上げているのがポイントだ。
2016年に新車で購入後、通勤の足として往復約65km、さらにキャンプツーリングもこなし、すでに13万kmを走破。お気に入りのビンテージパーツを組み込みつつ実用性も突き詰めた、まさに“走る模型”と呼ぶにふさわしい一台である。


■撮影EVENT:第26回カフェカブミーティングin青山(開催日:2023年10月14日・10月15日)
※こちらの記事はモトチャンプ2023年12月号に掲載されたものです。