全長4750mmながら最小回転半径5.5mという取り回し性能を備えたミッドサイズSUV

新型「ネッソ」は、ヒョンデが長年にわたり蓄積してきた水素技術の集大成として開発されたテクノロジーシンボルFCEV。環境性能と実用性を高次元で融合させ、「最も理想的な未来の水素社会モビリティ」を体現した1台として、このたび日本市場に投入された。

計162L(6.69kg)の大容量水素タンクと、204ps/350Nmを発するモーター、そして2.64kWhのバッテリーを搭載。約5分の充填で一充填走行距離1014km(参考値)を実現。全長4750mm、ホイールベース2790mmながら、最小回転半径5.5mという取り回し性能を備えた前輪駆動のミッドサイズSUVで、日本の道路環境にも適した扱いやすさが特徴だ。

大容量水素タンクを後席下部などに効率的に配置しつつ、SUVならではの全高(1690mm)を活かし、センタートンネルのないフラットな後席フロアと広々とした室内空間を実現。ラゲッジスペースは通常時510L、後席フォールディング時で最大1630Lを誇り、日常からレジャーなどの荷物の多いシーンまで柔軟に対応する。

回生ブレーキには、前方レーダーとナビゲーション情報から前走車との距離に応じて回生量を自動調整する「スマート回生システム」を採用。ストップ&ゴーが頻繁に生じる日本の交通環境に合わせ、発進加速が自然で滑らかになるよう国内仕様専用にチューニングされ、ペダル操作の負担を減らし、長時間ドライブでもドライバーの疲労を軽減。最適化されたサスペンションセッティングと相まって、高い直進安定性と快適な乗り心地を両立している。

車内外で最大1500Wの電力供給が可能なV2L(Vehicle-to-Load)機能を標準搭載。アダプター不要で家電製品を利用できる。さらに、日本の給電規格CHAdeMOにも対応し、外部給電器を用いた大容量給電やV2H機器への接続も可能だ。

インフォテイメントシステムでは、Googleマップ連携ナビゲーションおよびアプリ内水素ステーションの検索機能を搭載し、スマートフォンアプリ「Bluelink」による車両状態の遠隔確認・管理も対応。また、Audio by Bang & Olufsenによる14スピーカープレミアムサウンドシステム、室内指紋認証、日本初採用のスマートフォンワイヤレスチャージ(デュアル)、USB Type-Cポート(計100W)、ビルトインドライブレコーダー(前方/後方)など、日常の利便性を高める先進かつ快適装備が標準搭載されているのも見どころ。

新型ネッソは、日本ユーザーの声を開発に反映し、走行性能の最適化と実用性の向上を図っている。2018年登場の従来モデルは、2024年までに全世界で累計約4万台の販売実績を誇り、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる今回の新型も、先行して販売を開始した韓国国内では、販売から約半年という短期間で約5000台を販売するなど、確かな実績と信頼性を実現している。

一方で、タクシーや自治体公用車などの法人(B to B)ユースにおいて高い経済性と運用効率を発揮する「社会インフラ車両」としての価値も兼ね揃えており、ヒョンデは今後、地方自治体との連携強化を通じて、水素電気自動車のさらなる普及とインフラとしての有効活用も推進していく。2026年夏頃の実施を目標に、水素関連の取り組みを進める企業と連携した試乗イベントの開催も予定されている(詳細は決まり次第発表)。

ヒョンデ「ネッソ」モデルラインナップ
・ボヤージュ:750万円
・ラウンジ:820万円
・ラウンジ+:835万円
※価格は消費税込み

ヒョンデ「ネッソ」主要諸元