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今日は何の日?

■北米向けシビックSiをニューヨーク国際自動車ショーで公開

2001年4月にニューヨーク国際自動車ショー2001で公開された「シビックSi」プロトタイプ

2001(平成13)年4月12日、アメリカン・ホンダモーターはニューヨークで開催された“ニューヨーク国際自動車ショー2001”で「シビック Si」のプロトタイプを発表した。日本では4代目以降シビックSiは設定されていないが、米国ではタイプRより手軽なスポーティモデルとして継続的に販売されている。

3代目シビックにZCエンジン搭載の高性能シビックSi登場

1984年に発売されたホンダ「シビックSi(ハッチバック)」、モーターファン誌サーキットテストのドライバーは中嶋悟氏

1983年9月にモデルチェンジした3代目「シビック(通称”ワンダーシビック”)」の約1年後に、高性能グレードSiが初めて追加された。

1984年に発売されたホンダ「シビックSi(ハッチバック)」、モーターファン誌谷田部テストのドライバーは清水和夫氏

1.6L 直4 DOHC・16バルブ(ZC)エンジンを搭載した高性能Siグレードは、1984年11月にまずハッチバックに「シビックSi」が設定され、1985年3月にはセダン「シビック4ドアSi」が追加された。ちなみに、DOHCエンジンは1966年1月にデビューしたオープンスポーツ「S800」以来の搭載だった。

1984年に発売されたホンダ「シビックSi」に搭載されたエンジン

ZCエンジンには、市販乗用車で世界初の4バルブ内側支点スイングアーム方式を採用。これにより吸排気弁のハイリフト化が可能となり、吸排気効率を大幅に向上させて高回転・高出力化が実現された。さらにエンジンのコンパクト化や世界初の異形中空カムシャフトを採用するなど数々の軽量化によって、高性能と小型軽量化が両立された。

その他にも、ペントルーフ燃焼室形状の最適化やセンタープラグ方式の採用、排気系の最適化によって、最高出力135ps/最大トルク15.5kgmの高性能を達成し、パワフルなシビックSiは全日本ツーリングカー選手権などで大活躍した。

シビックの高性能モデルはSiに始まり、SiRからタイプRへ進化

その後もシビックには、モータースポーツで活躍するためのベース車となる高性能スポーツモデルがラインナップされた。

3代目シビックSiに続いて、1987年にデビューした4代目「シビック(通称“グランドシビック”)」でもSiグレードが設定されたが、1989年9月のマイナーチェンジで「シビックSiR」が登場した。SiRグレードに搭載された1.6L 直4 DOHC VTECエンジンは、160ps/15.5kgmとリッター100psオーバーを達成。この時点でシビックSiは、日本のラインナップから消えた。

1991年1月にデビューした「シビックフェリオSiR」

シビックSiRは、引き続き1991年9月に登場した5代目、1995年9月の6代目でもシビックのスポーツモデルとして設定され、最終的な性能は170ps/16.0kgmに達した。

1997年8月にデビューした初代「シビック・タイプR」
1997年8月にデビューした初代「シビック・タイプR」

そして1997年8月のマイナーチェンジで、高性能モデルとして現在もホンダスポーツの象徴的な存在となっている「タイプR」がデビュー。これを機に、それまでモータースポーツ用のベースモデル的存在だったSiRグレードは消えて、以降はシビック・タイプRが後を引き継いだのだ。

米国ではシビックSiはスポーツモデルとして存続

上記のようにシビックSiは日本のラインナップから消えたが、米国では1985年の導入以降継続して販売され、希少なスポーティなMT車として人気を獲得していた。

ニューヨーク国際自動車ショー2001で公開された「シビックSi」プロトタイプ

そして2001年4月のこの日、ニューヨーク国際自動車ショーにおいて、新型「シビック Si」プロトタイプが発表された。シビック Siは、英国生産拠点HUM(Honda of the U.K. Manufacturing)でのみ生産されるシビックの3ドアハッチバックであり、翌2002年初頭に北米で販売が始まった。

「シビックSi」搭載の2.0L i-VTECエンジン

新型のパワートレーンは、最高出力160ps/最大トルク18.0kgmを発揮する2.0L 直4 DOHC i-VTECエンジンと5速MTの組み合わせ。インパネシフトMTが採用され、スポーティ感覚の軽快なシフトチェンジができた。その他にも、メッシュタイプのフロントグリルやリアルーフスポイラーなどにより、シビックシリーズの中で「シビック・タイプR」に続くスポーティな位置づけのモデルとなった。

「シビックSi」のコクピット
「シビックSi」のフロントシート

その後もシビックSiはモデルチェンジを続け、最新のシビックSiは、最高出力200ps/最大トルク26.5kgmを発揮する1.5L 直4 DOHC VTEインタークーラーターボエンジンと6速MTを組み合わせて、人気を博している。

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日本でSiグレードが販売されないのは、タイプRがスポーツモデルの代表として確固たる地位を築いており、日本市場で人気のないハッチバックやセダンのSiグレードが登場しても人気を獲得するのは難しいと判断してのことだろう。米国ではタイプRよりも安価で、それでいて良く走るという位置付けで走り好き層から人気を得ているのだ。
今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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