レトロ調デザインで魅了 足回りや操舵応答性は柔軟

ラパンは主に若い女性をターゲットにしたセダンタイプの軽自動車。カドの取れたフォルムのボディに、親しみやすい丸目ライトのフロントマスクを組み合わせ、誰しもが愛着の湧く外観デザインに仕上げている。

エクステリア

2022年6月の一部改良時に追加されたラパンLC はグリルやヘッドランプ、バックドアなどにガーニッシュを配し、愛らしく、レトロ感のある雰囲気が漂う。最小回転半径は4.4m。

発売時から外観の評価は高かったが、ロングセラーモデルになったこともあり、登場から7年を迎えた昨年新たなシリーズの「LC」を追加した。ラパンLCの外観は60年代から70年代に人気のあったフロンテ(「LC」の由来は2代目フロンテの型式)のフロントグリルをモチーフとした、どこかクラシカルで愛嬌のあるフロントマスクが特徴。

インストルメントパネル

ミディアムブラウンの木目調パネル、ダークブラウン/アイボリーの本革巻きステアリングが明るい雰囲気を醸し出している。フルオートエアコンは「G」を除き標準装備する。メーターは白基調の一眼式で、回転計は備わらない。

インテリアもブラウン基調となり、チェック柄の布と合皮のコンビシートを採用して、昭和時代のカフェのような落ち着きのある室内空間に仕上げている。ラパンはガラスエリアが広く、視界が開けているので、運転のしやすさでも定評がある。

乗降性

ソファのようなフロントシートは厚みがあるので小柄な人でも前方が見やすく、ピラーの死角も少ないから狭い場所でも取り回しが良い。後席も低い全高の割には頭上や足元に余裕があるため、車内は意外に広々としている。

うれしい装備

助手席前に、薄型ボックスティッシュが収まる格納式のインパネボックス、ドリンクホルダーを用意する。
USBソケット(タイプA/C)を標準装備。全方位モニターなどを選択するとUSBソケットが追加される。
月間販売台数    2629台(22年7月〜12月平均値)
現行型発表      15年6月(一部仕様変更22年6月)
WLTCモード燃費    26.2km/l ※FF車

ラゲッジルーム

エンジンは自然吸気だけだが、車重が軽いのでスムーズに走ってくれる。足まわりがソフトでハンドリングも操舵に対する応答性を抑えているため、初心者でも乗りこなしやすく、リラックスして運転することができる。女性が免許を取って最初に買うクルマとしてお薦めのモデルだ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.148「2023 軽自動車のすべて」の再構成です。

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