Aston Martin Vantage S
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Aston Martin Vantage

ダウンフォースを増加させるデッキリッドスポイラー

V8エンジンをフロントに搭載し、リヤを駆動する2シーターパフォーマンスカー「ヴァンテージ」。2025年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでお披露目された高性能仕様の「ヴァンテージ S」はパワーユニットを強化し、シャシーに専用セッティングを導入した。

ヴァンテージ S専用コンポーネンツとして、レーシーな雰囲気を演出するカーボンファイバー製ボンネットブレードを装着。パワーアップを果たしたV8ツインターボから、効率的に熱を排出する。また、リヤセクションには、高速域においてリヤアクスルのダウンフォースを44kgも増加させる「デッキリッドスポイラー」も追加された。様々なコンポーネントが追加されたヴァンテージ Sだが、重量はベースモデルと変わらない1745kgに据え置かれた。

アストンマーティン ヴァンテージ S

ボディサイズ=全長4495mm×全幅1980mm×全高1275mm
ホイールベース=2705mm
車両重量=1745kg
タイヤサイズ=275/35/ZR21(前)、325/30/ZR21(後)

アストンマーティン ヴァンテージ

ボディサイズ=全長4495mm×全幅1980mm×全高1275mm
ホイールベース=2705mm
車両重量=1745kg
タイヤサイズ=275/35/ZR21(前)、325/30/ZR21(後)

エンジンやシステムの最適化による加速力アップ

パワーユニットは、メルセデスAMG製4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンをフロントに搭載。最高出力が15PS引き上げられた他、ドライブフィールの向上を目的に、スロットルペダルの踏力とレスポンスに専用調整が実施された。また、ドライブモードごとにS専用ペダルフィールも採用されている。

最高速は325km/hと変わらないが、ローンチコントロールシステムが最適化されたことで、0-100km/h加速は0.1秒アップを果たしている。

アストンマーティン ヴァンテージ S

エンジン形式=V型8気筒ガソリンツインターボエンジン
排気量=3982cc
最高出力=680PS/6000rpm
最大トルク=800Nm/2000〜5000rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=RWD
最高速度=325km/h
0-100km/k加速=3.4秒

アストンマーティン ヴァンテージ

エンジン形式=V型8気筒ガソリンツインターボエンジン
排気量=3982cc
最高出力=665PS/6000rpm
最大トルク=800Nm/2000〜5000rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=RWD
最高速度=325km/h
0-100km/k加速=3.5秒

広範囲に及ぶ「S」専用のアップデート

ヴァンテージ Sは、細部まで作り込まれたヴァンテージの精緻なインテリアをベースに、シートの上部ショルダーパネルには専用の 「S」ロゴが刺繍される。ドライブモード用ロータリースイッチはレッドとシルバーから選択肢、シートベルト、コントラストステッチ、ヘッドレストの刺繍糸などが、同じカラーでコーディネートされる。

伝統のハイパフォーマンス仕様ながら、エクステリアでモデル名を示すのは、控えめなフロントフェンダーの「S」バッジのみ。そのさり気ない佇まいは、英国製ハイパフォーマンスカーの矜持と言えるもの。日本における価格差は240万円、ヴァンテージ Sの広範囲に及ぶアップデートを考えれば、選ぶ価値は十分にある。

車両本体価格

アストンマーティン ヴァンテージ S 2930万円
アストンマーティン ヴァンテージ 2690万円

アストンマーティンは、2025年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて、「アストンマーティン ヴァンテージ S」を初公開する。

アストンマーティン「ヴァンテージ S」がデビュー「680馬力にパワーアップ」「専用シャシーや空力デバイス導入」【動画】

アストンマーティンは、1953年の「DB3S」を起源に持つ、高性能Sモデルシリーズ「ヴァンテージ S」を発表した。4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンの最高出力は680PSに引き上げられ、シャシーには専用セッティングを導入。2025年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開され、2025年第4四半期からデリバリーが開始される。