愛機の個性を追求する拘りの魅せ技が続々!
富士スピードウェイで行なわれる祭典『FUJI 86/BRZスタイル』。今年は7月14日に開催され、最新モデル『アプライドD』の発表も含めて、86/BRZ乗りの注目を集めた。OPTではイベント広場で催された「愛車自慢駐車場」での取材を実施。中でも見所あるマシンをピックアップしてお届けしよう。
厳選アイテムでスポーティさを引き立てる

そろそろ落ち着こうとZN6からRAV4に乗り替えたものの、クルマに乗るワクワク感が得られなかったために今度はZN8でリスタート。ZN6時代に培ったチューニングパーツの見極め力を活かし、ZN8では高性能かつカッコ良さが満たせるアイテムを回り道することなく投入している。

その代表たる部分が、20セット限定のレアアイテムとなっていたブレンボGTキット。これはZN6時代にGDB用ブレンボを流用して、走りの頼もしさが増すと知っていたがゆえに手に入れることができた自慢の機能美パーツ。雑味とならないようにカスタムやチューニングの手数は抑えつつ、厳選したパーツで足元やスタイリングを的確に際立たせてきたストリートチューンドだ。
黒の塊感でライバルを圧倒する

以前は、ワークエモーションCR KIWAMIのスペシャルカラーとなるKURENAIをマッチングしていたために、ホイールナットやローターハウジングなど赤の差し色を積極的に効かせてスポーティさを楽しんでいた横濱さん。
ただ、仕様変更で57エクストリームスペックDのマットグラファイトに履き替えるとゴールドの差し色が似合ったので、現在は黒の塊感を全面に押し出して部分的にゴールドが際立つスタイリングに移行している。

NAでは思うようなドリフトが楽しめないため、ボルトオンターボチューンを敢行。フロントバンパーからチラリと見えるインタークーラーがチューンド指数を高める。

使い込んでチタングラデーションがゴールドに退色したマフラー、スモークが薄れてインナーのゴールドが目立つようになったテールなど、自然にもたらされた差し色効果も相まって、その仕上がりは上々。走りとスタイリングが重要となるドリフトを日々楽しんでいる。
完成されたカスタムカーを自分色に染める

光源によってグラインダータトゥーの模様や発色が変化していくカスタムペイントが施された、NAKANOさんのZN6。実はこのマシン、カスタムペイントで名高いローハンが2022年の東京オートサロンでお披露目したデモカーなのだ。

もちろん、譲り受けたままではなく新たなカスタムも加えているが、完成されたカスタムカーを台無しにしないように熟慮してアプローチ。今後予定しているというホイール変更やエアサスも、フェンダーに手を加えない前提でサイズやキャンバーを吟味している。カスタムペインターとオーナーのセンスの相乗効果で光るカスタムカーだ。
迫力に繊細さを秘める女性ならではの感性

フロント10.5J、リヤ12Jで放つ圧巻のワイド&ロー。主軸となるフェンダー周辺は、足元の奥行き感を引き出すためにリバティーウォークで仕上げているが、“なおたん”はボディキットを使えば定番スタイルに仕上がってしまうと判断。各セクションの繋がりが崩れないように配慮しつつ、オンリーワンのスタイリングが手に入れられるブランドミックスに取り組んだ。


また、差し色として使用するピンクは単調とならないよう、塗装部分をローハン井澤氏にオーダー。ホイールナットや牽引フック、リベット部に使用しているピンクと、質感や魅せ方を繊細に変えることで、迫力あるスタイリングに煌びやかな美しさも同居させている。

シルバーカーボンと好マッチングなアルミステーは、チームの仲間がレーザー加工でワンオフ製作してくれたもの。無機質なメタルテイストでレーシーさを高めあげていく。
●取材イベント:FUJI 86/BRZ STYLE 2024
