この車高でも普段使いの通勤車なんです!?
DIYで作り上げた絶妙なワイドスタイル!
「“ターボ・純正5速MT・サンルーフ”。18歳で免許を取って、いざ愛車を手に入れようというタイミングで、こんな好条件のクルマが出てきまして。これは買うしかないと即決でした!」。そう語るのは、このER34のオーナー。フルノーマルで購入した個体を、7年かけて自分仕様へと作り込んできた熱血カーガイだ。


現在の仕様では、“黒いボディ・メッシュホイール・ブラッシュドリム”というシンプルな3要素を追求。そのコンセプトに則り、ホイールには超レアなインパル×BBSコラボモデルをリバレルしてインストール。これはインパルBBSのディスクに社外(アフターパーツ)のアウターリップを組み合わせたもので、本家では存在しないサイズを生み出すアメリカ発信のカスタム術だ。サイズはフロントが18×10Jマイナス3、リヤが18×10Jマイナス13。

極太ホイールを押し込めるために、前後フェンダーはオーナー自らがワイド化を実行。拡幅はフロント片側20mm、リヤ片側15mmとのこと。足回りは、レーシングギア製の車高調にハードレートのスプリング(Fスウィフト34kg/mm Rマックス12kg/mm)を合わせて、実用性も兼ね備えたシャコタンスタイルを構築している。実際、オーナーはこのER34で日々の通勤もこなしているそうだ。


エクステリアはシンプルメイク。短縮加工したGT-R用のフロントリップと、URASのルーフスポイラーを装着している程度だ。

心臓部のRB25DETエンジンは、本体ノーマルのまま吸排気系に手を入れたブーストアップ仕様となる。最高出力は約300psだ。エンジンルーム内の美しさからも、車両状態の良さが伺えるというものだ。


サイトウロールケージのクロスバー付き8点式ロールケージがインパクト抜群のインテリア。シートは両席ともブリッドで、運転席がビオス3、助手席がストラディア2という構成だ。MOMOのステアリングには、東京オートサロン2024でスモーキー永田に書いてもらったという直筆サインが入る。

残すは機関系のリメイクのみ…と考えていたオーナーだが、現在このER34を手放して次の車両への乗り替えを検討中なのだとか。「自分の理想を全て詰め込んだER34が完成しました。そうなると、やはり次のクルマを考えてしまうんです。BCNR33をベースに、内装まで作り込んでみたい…とイメージを広げているところです(笑)」。
初の愛車として迎え入れたER34で磨き上げた感性。それが次のスカイラインにどのように活かされるのか非常に楽しみだ。
PHOTO:平野陽(Akio Hirano)
●取材イベント:第15回R34スカイライン祭り


