まずは吸排気系チューン+ECUリセッティングから!

当初の想定を超えた高いパフォーマンスを発揮

90年代のスポーツモデルはもちろん、GR86を始めとする現代のチューニングベースも積極的に手掛ける宮城県の名門チューナー“プロショップ・スクリーン”。その実力を持って、新たなワークスカーとして選んだのがこのGRカローラだ。

「コンパクト系で現在のチューニングベースといえば、GRヤリスに注目が集まっていますよね。でも、4ドア5人乗りのGRカローラって普段使いもできる上に、エンジンのパフォーマンスはGRヤリス以上。車重は200kgくらい重いけど、それでも十分に戦えるポテンシャルは備わっていますよ」と語るのはスクリーン代表の千葉さん。

今回持ち込んだGRカローラは、ファーストステップとも呼べるストリート仕様。ECU-TEKを駆使したECUチューニングで330psまでパワーアップさせている他は、排気系にフジツボ×GROWデザインのエキゾーストマフラーをセットするのみ。フロントパイプはもちろん、キャタライザーもノーマルのままとなる。

タイヤは街乗り仕様をそのままキャリオーバー。ブレーキはD2のスポーツホローシリーズを仕様し、フロントに6ポット、リヤに4ポットを組み合わせ、パフォーマンスアップに合わせた制動力へと強化済み。

サスペンションはD2のストリート用車高調をそのまま利用しているが、高速域でのダウンフォース増強に合わせ、スプリングレートをアップさせている。もちろんこのままでも街乗りできる仕様だ。

フロントシートは2脚ともレカロのSR-Sを装着。ガチガチのチューニングカーではなく、GRカローラの使い勝手の良さを考慮したセットアップは、コンフォートかつハイパフォーマンスを両立する狙い。

「次世代のチューンドベースを発掘しようと考えた時、GRカローラもアリだと思ったんですよね。現状はライトなチューニング内容ですが、街乗りならすごく速くて楽しいクルマに仕上がっています。ただ、実際に最高速がどれくらいまで出るかは未知数。その答え合わせも兼ねて、今回はトライしてみようと思っているんです」。

結果としては、当初想定していた230km/hを大幅に上回る245.32km/hをマーク。街乗りスペックのコンパクトスポーツだなんて侮れない、底知れぬ実力を備えているのはもちろん、それを的確に引き出すスクリーンのセッティング術も流石の一言だ。

●取材協力:プロショップ・スクリーン 宮城県富谷市成田9-1-17 TEL:022-348-3761

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