ノーマル車からチューンドまで対応!
オールラウンダーな車高調&ブレーキ
実力派プロショップのデモカーに採用されることも多い、“D2ジャパン”のブレーキシステムとサスペンション。GRカローラもデビュー直後から開発に着手し、ストリートとサーキットでデータを積み重ねてきた。

まずサスペンション。GRカローラはストリート・スポーツ・スーパースポーツの3モデルを用意しているが、デモカーに装着しているのは最もスタンダードかつリーズナブルな『スポーツ』(22万8000円)だ。GRカローラは最新のスポーツカーの例に漏れず、ボディ剛性が高いためダンパーを積極的に動かし、スプリングレートを高めに設定する方向で味付けしている。
具体的なスプリングレートは、フロントが7.2kg/mmでリヤが8kg/mm。デモカーと同じ車高かつ35という超扁平タイヤにも関わらず、ストリートでは不快な突き上げのない上質な乗り心地を実現する。テストを繰り返して導き出したレートは、サーキットでもGRカローラの潜在能力を引き出す。ほどよくロールを抑えブレーキングによる荷重移動がしやすく、ビギナーでも安心してスポーツ走行を楽しめる懐の深さが魅力だ。

フロントのアッパーマウントはピロボールとゴムを組み合わせ、ステアリングのダイレクトな操作性と異音の抑制を両立。キャンバーも調整でき幅広いセッティングに対応するスペックだ。


一方のブレーキキットは、フロントが6ポットキャリパー&356mmローター(35万8000円)、リヤが4ポットキャリパー&330mmローター(32万8000円)の組み合わせだ。
前後で同サイズのローターを推奨することの多いD2ジャパンだが、GRカローラはリヤを356mm径にすると効きすぎるため、この組み合わせが最適解という結論に達したとのこと。ローターの大径化は放熱性に影響するため熱ダレを不安視するかもしれないが、純正の厚みがわずか18mmであるのに対しD2ジャパンの製品32mmと約1.8倍を誇っている。

大胆に肉抜きを施したスポーツホローキャリパーと、センター部に鍛造アルミを用いたローターの恩恵もあり、合計の重量を純正から約1kg増に抑えたのもポイントだ。制動力の高さやコントロール性、ドレスアップ効果などを考えれば、その恩恵は計り知れない。


装着ホイールは、ブルーの車両が19インチでグレーの車両が18インチ。ブレーキ性能がアップするにも関わらず、このローター径だと純正ホイールも履けるという。タイヤの選択肢が豊富な18インチが履けるのは、冬にスタッドレスが必要になる地域のオーナーにとって大きなメリットだろう。

GRカローラのデビュー直後からデモカーを迎えて積極的なパーツ開発を続けてきたD2ジャパン。高い性能と信頼性を求めるなら、ぜひとも注目したいメーカーと言えよう。
●取材協力:D2ジャパン TEL:022-779-6512
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D2ジャパン
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