GRマシンのスタビリティを徹底強化!
ストリート用から競技向けまで多彩な製品展開
かつてのスバル車から、近年は開発の中心をトヨタの“GR”へとスイッチしている“クスコ”。その姿勢は2025年のモータースポーツ活動を見ても明確で、フォーミュラドリフトには2台のGRカローラと1台のGRヤリス、全日本ラリーJN2のMORIZOチャレンジカップにはなんと5台のGRヤリスを投入。今回の取材当日も、その前線基地となる開発工場内は、競技に向けた整備やマシン製作中のGR各車でぎっしりの状況だった。
そうしたハードなモータースポーツを通じて、性能に磨きをかけたのがクスコのパフォーマンスパーツ。開発車両としてGRヤリスの後期モデルに続き、GRカローラの後期モデルも業界最速で納車となり、さっそくパーツの装着確認を開始している。

そうしたハードなモータースポーツを通じて、性能に磨きをかけたのがクスコのパフォーマンスパーツ。開発車両としてGRヤリスの後期モデルに続き、GRカローラの後期モデルも業界最速で納車となり、さっそくパーツの装着確認を開始している。



今回まず注目したいのは、そのラインナップに加わったS-MCBストラットバー(予定価格:6万8200円〜)。アイシンが開発した特殊制振ダンパーを組み込んだストラットバーは、剛性アップに加えて走行中に発生する微振動やノイズを軽減し、走りの質感が向上。クルマの体幹をビシッと引き締めるフロア下と車内に装着するパワーブレースとの相乗効果で、高い効果が期待できるのだ。

また、ブレーキキャリパーやデフ、エンジン用のアルミ削り出し軽量ブラケット(3万5200円〜)も、新たに追加されたホットアイテム。純正比0.5~1.0kg程度の軽量化となるが、バネ下部なので走りにもたらす効果は絶大。競技やタイムアタックユーザーにとって大きな武器となる。

そしてスポーツ4WDの走りを支える基本となるのが、車高調整式のサスペンション。デモカーの後期GRヤリスと後期GRカローラが装着するのは、複筒式ダンパーを採用するストリートシリーズのハイエンドモデル「ストリートZERO A」(GRヤリス前期&後期用:18万7000円〜/GRカローラ用前期:19万8000円〜)で、しなやかな乗り心地とスポーツ性能を高次元で両立しているのが特徴。現在、GRカローラ後期デモカーにも装着は完了しており、セッティング確認後に発売される予定だ。

放熱性に優れた大容量の単筒式ダンパー採用のスポーツシリーズ。フラッグシップモデルとなるTN_Rは伸圧独立式の24段調整機能を備えた本気でタイムを削るためのフルスペックモデル。GRヤリス前期&後期、GRカローラ前期用がリリース済みで価格はいずれも40万4800円となる。

3月にリリースされたばかりのリヤスタビリンク(3万1900円)は、ピロボール化による剛性アップによりリニアなスタビライザーの効果を得られる。リンク長の調整機能によりローダウン時のスタビ角度調整も可能。GXPA16&GZEA14HのみならずMXPA12にも対応している。

ハードな走行時の不要なデフの動きを抑制し、シフトアップ時のレスポンス&トラクション性能を向上させるリヤデフマウントカラーやリヤメンバーカラー、サスペンションアームのピロブッシュ類もラインナップ済みだ。

スポーツ走行時の武器となる機械式LSD(13万2000円〜)ももちろん設定。タイプRSは街乗りにも対応できる扱いやすさが特徴で、タイプMZは高イニシャルでしっかり効く特性だ。6MT車にはフロント、リヤ用、8DAT車はリヤのみの設定でフロントはGRパーツのLSDを推奨している。

バンパー内に装着されている純正ダクトに対し、約2倍の大容量としたカーボン配合樹脂製のブレーキダクト(7万2600円)も見逃せない。ブレーキへの走行風が大幅に増大し、ブレーキ冷却性が向上する。

今後もクスコでは、GRヤリスとGRカローラの後期モデルを中心に、各種パーツを開発予定。ストリートから競技までの幅広いユーザーに向けたパーツラインナップの完成に期待だ。
●問い合わせ:キャロッセ TEL:027-352-3578
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キャロッセ
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