ショート&ワイドなフォルム 柔軟かつ静粛性抜群の乗り味

アウディのQ2はアウディ最小SUVなのだが、同時に欧州コンパクトSUVでもかなり小さな部類に入る。4200㎜という全長は、輸入車ではVW TクロスにDS3、シトロエンC3エアクロスに次いで小さく、国産車でもこれより小さなSUVはスズキ各車やトヨタ・ヤリスクロスくらい。人気の輸入高級車ブランドであるジャーマンスリーSUVで、圧倒的に小さく取り回しやすいのがQ2最大の特徴といえる。

エクステリア

クロスオーバーSUVの直球ストライクといった感覚で、雰囲気は車体を少しだけ持ち上げた3ボックスハッチバックスタイル。都会派であり、背の高さも一般的な機械式立体駐車場に入庫できる範囲としている。

明らかに短い全長に対して、全幅は5ナンバー枠を軽く超える1795㎜あり、全高は逆に1520〜1530㎜と低い。小さいながらも、ショート&ワイド、そしてローなクーペSUVらしいプロポーションもQ2の魅力だろう。内外装質感もアウディらしく上質で、スモールSUVでは群を抜く高級感である。まさに「小さな高級車」の風情だ。

インストルメンタルパネル

ジェットエンジンをイメージした丸いエアコン吹き出し口を組みあわせるカジュアルな雰囲気。ダッシュボードのセンター部分はドライバー側に大きく傾けられているのが印象的だ。コンパクトモデルながらメーターは全面液晶式。

パワートレインは全車4気筒ターボ+7速DCTとなるが、エンジンは3種類。手頃な方から1.5ℓガソリン、2.0ℓディーゼルがあり、最後の2.0ℓガソリンはスポーツモデル「SQ2」専用エンジンだ。

居住性

そんなQ2は発売から6年以上が経過。発売当初は乗り味にコンパクトゆえに軽々しさも少し感じられたが、今ではすっかり完成されており、軽快さの中にしなやかさと静粛性が同居する。

うれしい装備

カーナビなどの操作は円盤状のダイヤルを中心に行なう。上部はタッチパッドになっていて、手書き入力も可能で日本語対応がうれしい。
全面液晶メーターならではの機能が、メーターをカーナビの地図をメインとした画面に切り替えできること。アウディが先鞭をつけたアイデアだ。
月間販売台数          NO DATA 
現行型発表           17年4月 
WLTCモード           17.8km/l※「35 TDI」系

ラゲッジルーム

唯一のクワトロ=4WDとなる「SQ2」が飛び切り速くて俊敏なのは当然だが、その他の通常モデルも、ちょっとしたホットハッチぐらいのスポーティな走りを楽しませてくれるのもQ2の魅力だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.153「2024 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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