ボルトオンで高風量を実現!

350馬力オーバーを狙える最新設計モデル

日本のチューニングシーンに旋風を巻き起こしている“GCGターボ”。ターボおよびパフォーマンス系パーツのサプライヤーとして、海外で誕生した最新アイテムを数多く供給してきた。そんなGCGが新たにリリースしたのが、FC3S型RX-7専用のハイフロータービンキットだ。

一般的に「ハイフロー仕様」といえば、コンプレッサーホイールの拡大などによる風量アップ=純正に対して少し性能を高めた印象がある。しかし、GCGの『GBC35ハイフローターボ』は、そのイメージを大きく覆す中身となっている。

コンプレッサーホイールとタービンホイールはもちろん、センターカートリッジに至るまでギャレット製に換装。ハウジングこそ純正品を流用しているが、その内部はもはや“純正の皮をかぶったビッグタービン”と言えるほど、全くの別物に仕上がっているのである。大径ブレードを収めるために、ハウジング内部には精密な切削加工が施されているのも特長だ。

アルミ削り出しのコンプレッサーホイールはFC3S専用設計

コンプレッサーホイール(左がGCG製/右が純正)
タービンホイール(左がGCG製/右が純正)

コンプレッサーホイールはアルミ削り出しで、ホイール径を拡大。さらに最新の流体解析に基づき、ハーフブレード構造の3次元デザインを採用している。また、タービンホイールも大径化されており、排圧が高まりやすいロータリーエンジンでもしっかりと排気を逃がすように設計されている。

最新モデルのジャーナルベアリングを採用

最大の注目ポイントは、ギャレット製「GBC35-700」のコアを採用したセンターカートリッジ。最新型のジャーナルベアリング(メタルフロー)方式を採用することで、低回転域から高回転域までスムーズかつ鋭いレスポンスを実現している。

パワーフィールは過激の一言!

立ち上がり特性は純正とほぼ同等でありながら、中〜高回転では圧倒的なパワー感を発揮。ブーストアップ仕様に比べ、さらに100ps以上の上乗せも期待できる。ワイドレンジなパワー特性も大きな魅力だ。

価格は純正タービン下取り時で30万5800円。最小限の作業で大幅な性能向上が可能であり、タービンリフレッシュの選択肢としても非常に魅力的なキットに仕上がっている。

FD3S用キットも開発中!

GCGでは現在、FD3S向けに「GBC35-700」を用いた高コスパなシングルターボキットも開発中。タービン本体、エキゾーストマニホールド、ウエストゲートを含む3点セットで、50万円を切る価格帯を目指しているという。

GCGには純正ツインターボのリビルト依頼も多く、ハイフロー加工にも対応しているが、ツインターボのハイフロー仕様は構造が複雑なうえ、コストもかさむのが難点。年式の古い車両では、ハウジングのクラックやシーケンシャル機構の不具合といった問題も少なくない。そのため、長く安心して乗るために、よりシンプルなシングルターボへの換装を選ぶユーザーも増えているという。

現在開発が進められているFD3S用のGBC35-700キットは、かつてロータリーフリークの間で一世を風靡した「TD06-25G」の“上位互換”的なサイズ感を持ち、ノーマルエンジンからサイドポート加工車まで幅広く対応可能。低回転域から鋭く立ち上がる最新ターボのフィールを、ぜひ体感してみてほしい。

●取材協力:GCGターボ TEL:050-3773-0911

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