精悍なマスクが存在感を主張 衝撃を抑えた乗り心地も好感

全長4.5mの扱いやすいサイズ感でありながらも、大きなダブルシェブロンを配置したフロントマスクや、ドアをプロテクトするエアバンプと呼ばれるモールを装備することで独特の存在感を手に入れている。発売当初は柔和な顔つきだったが、2022年のマイナーチェンジからは精悍なフロントマスクになった。

エクステリア

2022年11月の改良で、直線を基調とした洗練されたデザインに生まれ変わった。リヤで目を惹くのは、立体感のあるLEDライトクラスター。ルーフレール、18インチアルミホイールを全車に標準装備する。

インテリアも角を落とした丸みの帯びたデザインを多用することで、くつろぎの空間を演出。シートはクッションが柔らかく、身体を包み込むようにホールドしてくれる。後席は3分割式になっており、個別にスライドやリクライニングができるから、荷物の量に応じて調整がしやすい。

インストルメントパネル

黒基調のダッシュボードなどにブルーのステッチを施し、上質感を演出。メーターは12.3インチのフルデジタルで、8インチセンターディスプレイは、直感的な操作が可能なタッチ式。左右独立式フルオートエアコンを標準装備する。

パワートレインは2.0ℓディーゼルと1.61ℓガソリンターボにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドを設定。プラグインは先日の改良で駆動用バッテリーを増強し、EV走行可能距離を65㎞から73㎞に伸ばした。どちらのパワートレインでも力強く走ってくれるが、ディーゼルは始動時や発進時のノイズが出るので、静粛性を重視するならプラグインがいいだろう。

居住性

サスペンションには、かつてのハイドロマチックを彷彿とさせる、機械式のプログレッシブ・ハイドロリック・クッションを採用。細かい入力に対してはフワリと衝撃を収め、フラットな乗り味を実現。

うれしい装備

2022年11月の改良でシフトレバーを廃止。コンパクトなシフトセレクター、ドライブモードセレクターになり、コンソールが整理された。
実測で約200㎜の深さのあるセンターコンソールボックスは、小物の収納に最適。上部のトレーは、ガムなどの小さな物を置くのに便利だ。
月間販売台数          NO DATA 
現行型発表           19年5月(仕様変更 23年6月)
WLTCモード燃費         17.1 ㎞/ℓ ※ディーゼル車

ラゲッジルーム

一方カーブでは多少のロールを許しながらも高い接地性を確保して、粘りのあるコーナリングを見せてくれる。外観や走りにシトロエンらしさが凝縮された魅力的なSUVだ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.153「2024 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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