最新型のND5REロードスターをブラッシュアップ!

レース経験者が作る、ストリートで本当に使える足回り

東京都心はもちろん、神奈川・千葉方面からもアクセス良好な東京ベイエリアに位置し、国産車から輸入車まで幅広いカスタマイズに対応する“A PITオートバックス東雲”。

中でもND型ロードスターは主力モデルのひとつとして注力しており、毎月第2水曜日にはオーナー交流を目的としたナイトミーティングも開催するなど、その熱量は折り紙付きだ。

今回紹介するのは、そんなA PIT東雲がプロデュースする後期型ND5RCベースのデモカー。保安基準を遵守しつつ、独自のパーツチョイスでトータルバランスを徹底追求した“走りのストリート仕様”となっている。

GATE SPECサスペンションで生まれ変わる走行フィール

注目のアイテムは、今年4月にリリースされたばかりのオリジナル車高調「ハイパーマックス GATE SPEC(26万1000円)」。開発を監修したのは、レーシングドライバーの木下みつひろ選手。彼が目指したのは「ノーマルの延長線上にある究極のストリートサスペンション」だ。

一般的な車高調が“硬バネ×低減衰”で構成されているのに対し、GATE SPECでは“柔バネ(F4kg/R3kg)×高減衰ダンパー”を採用。これにより、しなやかで上質な乗り味とスポーツ性能を高次元で両立している。

特にNDロードスターの特性にあわせたセッティングは見事で、60km/h以上での挙動安定性やロールの抑制に貢献。減衰力を調整すれば、ハイグリップラジアルでのサーキット走行も視野に入る。

足元と吸排気も抜かりなし

ホイールはボルクレーシングTE37ソニック(6.5J×16)に、ポテンザRE-71RS(195/50R16)を組み合わせ。硬めのスポーツラジアル装着時でもGATE SPECの高い快適性をキープすることを想定して開発されている。

パワー系は吸気にオートエクゼのラムエアインテークシステム、排気にHKSリーガマックススポーツマフラーを装着。今後は後期型ECUに対応次第、セッティングも予定されている。

カスタムは外装だけじゃない!インテリアの質感も格段にアップ

エクステリアは、レッグモータースポーツのフロントリップスポイラーとサイドステップディフューザーを追加。もちろん車高や最低地上高などはすべて車検適合の範囲内でセッティングされている。

インテリアはブルー×ホワイトのレザーで張り替えたステアリングやメーターフード、センターコンソールなどが目を引き、質感の高さを演出している。

ドライバーズ、パッセンジャーズシートは、ともにレカロのリクライニングシートSR-Cに変更。グレー系の2トーンカラーは内装やボディ色との相性も抜群。ヘッドレストカバーもラッピングでボディ同色のとしている。

インプレッション by 谷口信輝選手

「最強の30段から15段戻しだと、しなやかで乗り心地がすごくイイ。柔らかい足って動きが鈍くなる印象があるけど、このGATE SPECはちゃんとステアリングにリニアに反応してくれる。逆に最強から3段戻しのハードセッティングにすると、ロールが減ってコーナーが楽しくなる。街乗りでも不快感はまったくないのが驚き。クラッチやLSDも必要な時にだけ効く感じで扱いやすかったよ」

市販パーツで“この1台”が作れる!

このデモカーに装着されているパーツや加工は、すべて市販アイテムまたはA PITで提供しているカスタムメニュー。つまり、ユーザー車両でも同様の仕様が実現可能だ。NDロードスターの魅力を最大限に引き出すA PIT東雲のセンスと技術、そしてコストパフォーマンスの高さは、今後ますます注目されることだろう。

●取材協力:A PIT AUTOBACS SHINONOME 東京都江東区東雲2-7-20 TEL:03-3528-0357

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