ハイブリッドとガソリンの2タイプ。ハードは甲乙つけがたし
ファミリーミニバンの本命であり、宿命のライバルといえる3台。
3台とも本格派のハイブリッドとガソリンモデルの2タイプを用意している。
ハイブリッドのWLTC燃費は、セレナ=18.0㎞/ℓで、ステップワゴン=20.0㎞/ℓ、ヴォクシー=19.0㎞/ℓ。このようにハード面では決定的な差はないといっていい。
だが装備や使い勝手は若干異なるので、自分の使い方を鑑み選ぶのが肝心。あるいは値引きの大小などで選ぶのもいいだろう。
Mサイズミニバン購入、5つのポイント!
(1)家族の誰もがスマートに扱える
(2)荷室や収納スペースが効率的である
(3)安全運転支援機能が充実している
(4)3列目のシートには大人が快適に座れる
(5)ファミリー向けの機能・装備が備わっている
競合3車のパフォーマンスを横並び比較
【日産・セレナ】
●車両本体価格:257万6200円〜419万2100円
使い勝手診断
3列目シートはスペース効率のいい跳ね上げ式。8人乗りは1列目〜2列目または2列目〜3列目を移動できるスマートマルチセンターシートを採用する。
対ライバルでの優位点
エンジンは発電だけで、100%モーター走行のe-Powerが斬新。静粛性も高い。また高速道路などで、クルマがアシストするセミ自動運転、プロパイロットも目玉装備だ。
コストパフォーマンス&リセールバリュー
リセールバリューは標準タイプよりもハイウェイスター系が高めだ。なかでもe-Powerのハイウェイスターが、もっとも高値で取引されている。下から開く通常のバックドア機能に加え、半分から上だけを開閉できるハーフバックドアを用意。スペースのない場所でも開閉できる。
(2)ホンダ・ステップワゴン
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●車両本体価格:271万4800円〜409万4200円
使い勝手診断
ミニバンでは珍しく、3列目シートは5対5ではなく6対4に分割されており、床下にすっぽりと格納できる。多彩なアレンジが可能だ。
対ライバルでの優位点
通常の走行では主にモーター、高速走行でエンジンを使用する2モーターハイブリッドのe:HEV。下からだけでなく、横開きもできるバックドアの「わくわくゲート」を採用する。
コストパフォーマンス&リセールバリュー
通常モデルよりも、スパーダのほうがややリセールバリューは高い傾向。ハイブリッドも同様で、ゆえにスパーダハイブリッドがもっともリセールが有利だ。サイドウインドを立たせたデザイン、かつ3列目シートは高めに設定。どの席に座っても開放感の高いパッケージングを採用する。
(3)トヨタ・ヴォクシー
●車両本体価格:281万3800円〜344万30000円
使い勝手診断
2/3列目シートを使ったフルフラットが可能だ。3列目は跳ね上げ式で、ラゲッジが広がるだけでなく、2列目のロングスライドも可能だ。
対ライバルでの優位点
2014年の登場だけに、実用面での優位性は乏しい。ただ、ハイブリッドはプリウス譲りの本格派。安全装備についてはトヨタセーフティが追加設定されていて、高いレベルを確保している。
コストパフォーマンス&リセールバリュー
人気ミニバンらしくリセールバリューも高めで推移している。しかし、ほかの2モデルと違って、ハイブリッドとガソリンではその差はほとんどない。セレナもステップワゴンも標準車とエアロパーツ装備のモデルを用意しているが、ヴォクシーは全車が専用エアロパーツ装着車だ。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]