業界人コラム 「KC-46A」の導入で強化される航空自衛隊の空中給油部隊。しかし“欠陥機”との声も……【自衛隊新戦力図鑑】【写真・1枚目】 航空自衛隊のKC-46A。現在までに2機が納入されており、美保基地(鳥取県)の第405飛行隊に配備されている。写真/菊池雅之 こちらは以前より航空自衛隊が使用しているKC-767。同機の発展型であるKC-46Aを導入することは、理に適った判断と言える。同型機だけあってKC-46と外見上の違いはわかりにくいが、KC-46のほうが、わずかに大きい。写真/航空自衛隊 フライング・ブーム方式でF-16に給油するアメリカ空軍のKC-46A。この方式では、後方を飛行する戦闘機の背面(上面)にある給油口に向けて、KC-46Aのオペレーターがブームを操作して挿入する。オペレーターはカメラを介してブームの状況を確認するのだが、この映像システムに問題があるのだという。U.S. Air Force Photo by Tech. Sgt. John Raven KC-46Aの図解。同機はフライング・ブーム方式のほか、給油ホースを用いるプローブ&ドローグ方式にも対応し、機体後方下部にそれぞれの給油管を備えている。また、翼下に給油ポッドを搭載し、そこからも給油できる。イラスト/ボーイング オーストラリア空軍のエアバスA330 MRTT(同国では「KC-30」の形式番号で呼ばれる)。KC-46Aのライバルであり、現在各国で採用が進んでいる。U.S. Air Force Photo by Christian Turner この画像の記事を読む