初代ヤリスは1999年に誕生、日本では第3世代まで「ヴィッツ」の車名で販売されていた欧州Bセグメントモデルだ。2020年の第4世代からは、日本も海外同様に「ヤリス」の名で統一された。

トヨタ ヤリス現行型

予想される次期型デザイン最大の注目は、ブランドのアイデンティティデザインとなっている「ハンマーヘッド」の採用だろう。さらにノーズは現行型のラウンドしたシルエットから傾斜した鋭いデザインになり、上部グリルと統合、下部にはメッシュパターンの大型グリルを装備している。側面では、タイヤハウスアーチにウレタンバーを装飾、後部へ向かって下がっていたキャラクターラインは上昇しスピード感を感じさせる。またリヤクォーターウィンドウのキックアップも、より顕著にデザインされている。

トヨタ ヤリス 次期型 予想CG

キャビン内は独立型のインフォテインメントディスプレイレイアウトを継承するが、フルデジタルインストルメントクラスターとともに、より大型化されると思われる。

注目のパワートレーンだが、トヨタは電動化を前提とした⼩型・⾼効率・⾼出⼒な排気量1.5Lと2.0Lの直列4気筒エンジンを開発中であることを発表。1.5Lエンジンには自然吸気のモデルとターボチャージャー(過給機)を備えたモデルの2種類を用意している。おそらく、ヤリス次期型には、この新開発の1.5L直列4気筒を搭載、現行型の直列3気筒ダイナミックフォースエンジンよりあらゆるパフォーマンスが向上するだろう。

トヨタが開発する「電動化時代に最適なエンジン」 1.5L直4&2.0L直4エンジンの狙い

2024年5月28日に都内で行なわれた『マルチパスウェイ・ワークショップ』では、スバル、トヨタ、マツダの3社が電動化時代の新たなエンジン/電動パワートレーンを発表した。トヨタが発表したのは、1.5L直列4気筒自然吸気(NA)および過給(ターボ)エンジンと、2.0L直列4気筒過給エンジンである。どんな狙いのどんなエンジンなのか? TEXT:世良耕太(SERA Kota)PHOTO:山上博也(YAMAGAMI Hiroya)/TOYOTA

https://motor-fan.jp/mf/article/233130/

また電動化も加速、この直4エンジンに電気モーターを加えたハイブリッドバージョンを筆頭に、BEVの初導入も期待できそうだ。

ヤリス次期型のワールドプレミアは、最速で2025年終わり、あるいは2026年前半と予想、ヤリス史上最も完成されたモデルになることは間違いない。