ディテール解説

SYM Orbit III 125
特に斬新な印象は無いが、フロントマスクは端正な仕上がりである。ご覧のヘッドライトは一般的なバルブ(電球)が採用されている。12V35/35W。下側の小さなポジションライトは12V5Wだ。
SYM Orbit III 125
ブラックアウトされた足回りにφ226mmペタルタイプのディスクローターがキラリと輝く。ブレーキキャリパーは2ピストンのピンスライド式。油圧ホースはエアロクイップタイプが奢られている。
SYM Orbit III 125
4ストロークの単気筒エンジンはロングストロークタイプの空冷SOHC 2バルブ、電子制御燃料噴射式の124,6cc。ベルト駆動によるCVT(自動無段変速)が採用されている。
SYM Orbit III 125
前方の左右ウインカーライト部も組み込まれたデザインのハンドルまわり。豪華さはないが、そつのない仕上がりである。
SYM Orbit III 125
ハンドルバーをカバーする形でメーターと一体を成すインパネ。左側には上からディマー&パッシングスイッチ、プッシュキャンセル式ウインカースイッチ、そしてベストポジションにホーンボタンがレイアウトされている。
SYM Orbit III 125
右側は、ごくシンプルにエンジン始動用のセルスタータースイッチのみ。ちなみに50にはあったキックペダルは無い。
SYM Orbit III 125
10km/h毎、140km/h(マイル表示では80)スケールの速度計と燃料計はアナログ表示。95km/h以上がレッドゾーンになっている。
SYM Orbit III 125
フィラーキャップはキー操作で開閉できる。キャップは手前に浮き出ながら左脇に避けて開くので右側からの方が給油しやすい。
SYM Orbit III 125
タンデムライディングでも十分な長さのあるダブルシート。クッション容量もたっぷりで座り心地が良い。
SYM Orbit III 125
前ヒンジのダブルシートはキー操作で開けることができる。ご覧の通り余裕のある収納スペースが確保されている。
SYM Orbit III 125
タイプにもよるが、ジェット型やフルフェイス・ヘルメットも収納可能。さらにプラスαのスペースが空いている。
SYM Orbit III 125
シート下の収納スペースにはUSB電源端子(5V2A)が標準装備されている。ゴムカバーを外してUSBコードを挿せば移動中にスマホの充電ができるわけだ。
SYM Orbit III 125
黒いスチールパイプ製のエンドバーは車両を取り回す時にも役に立つ。テールライトも普通の電球タイプで12V5/21W。白レンズのウインカーには12V/10Wのオレンジ球が使われている。

主要諸元

型番:XE12W1-EU
全長:1915mm
全幅:680mm
全高:1125mm
ホイールベース:1290mm
シート高:765mm
車両重量:120kg

エンジン型式:空冷4ストローク、SOHC 2バルブ、単気筒
排気量:124.6cc
ボア・ストローク:52,4×57,8mm
燃料供給システム:EFI
最高出力:7.5kw/8500rpm
最大トルク:9.3Nm/6500rpm
クラッチ:自動遠心式
変速機形式:C.V.T (Vベルト自動無段変速)
始動方式:セルフスターター
燃費:39.0km/L
燃料タンク容量:5.7L

サスペンション(前/後):テレスコピック式/ユニットスイング式
ブレーキ形式(前/輪)::ディスク+CBS/ドラム+CBS
タイヤサイズ(前/輪):110/70-12 /120/70-12

生産国:中国

ライダープロフィール

SYM Orbit III 125
近田茂

元モト・ライダー誌の創刊スタッフ編集部員を経てフリーランスに。約36年の時を経てモーターファン バイクスのライターへ。ツーリングも含め、常にオーナー気分になった上での記事作成に努めている。

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