【15】役所に申請して白色→黄色ナンバーに! 原付バイクをボアアップ。とその後の経過|楽しいアプリオ15

純正シリンダーを取り外したJOGアプリオのクランクケース。ここにKN企画製ボアアップシリンダーを都立つけて排気量を68cc化する。
2ストエンジンは速い! と思って購入したけれど、シャシーダイナモに乗せたら3HPしかなかった私のJOGアプリオ。ですが、 ボアアップキットの組み込みで4.9HPに大幅パワーアップ。あとはナンバープレートを白色(〜50cc)から黄色(〜90cc)に変更してあげれば、30km/hの法定速度&二段階右折から解放です。
排気量アップし、ナンバープレートの交付も終えたJOGアプリオ。PCXやシグナスXといった125ccクラスのスクーターのような重さ、手強さは皆無で、1日50Kmくらいは余裕の守備範囲。100km走ることも!

ボアアップでJOGアプリオが速くなって、楽しくなっちゃって、すっかりお伝え(記事化)するのを忘れていました。 今回はナンバー登録変更のお話です。

50ccまでのバイク、原付一種の2大デメリットといえば、30km/hの法定速度と二段階右折です。(メリットは普通自動車免許に付帯する、バスレーンを通行できるなど)

この30km/hの法定速度は、原付免許が誕生した1952年(昭和27年)に制定されました。自転車用補助エンジンのホンダ・カブF型が誕生した年でもあります。

都心部以外の道路はまだ整備されていなかった時代に、自転車のフレームとタイヤを組み合わせた乗り物ならば、30km/h以上は危険!というのも理解できます。実際にカブF号に搭載されていたエンジンは、空冷2サイクル単気筒50cc、最高出力は1PS / 3,600rpm。カタログ上の最高速度は35km/hでした。
しかし、カブF号の登場から70年が経過した現代は、国道県道はもちろん、市町村道までほとんどの道路にアスファルトが敷かれています。この法定速度の制限はそぐわないかもしれません。バイクの性能、タイヤの性能も、当時とは比べ物にならないほど向上しているので、30km /hでの巡行は逆にストレスになってしまうほどです。

前置きが長くなってしまいましたが、「速度超過で切符を切られたくない」「幹線道路で他車との速度差が怖い」「テキパキ走りたい」こういった理由から、50ccだったJOGアプリオの排気量を68ccに排気量アップした!というわけです。

原付一種に関わる交通違反
・交差点右左折方法違反(二段階右折違反)……違反点数1点/反則金3000円

・速度超過違反
 15km未満……違反点数1点/6000円 
 15km以上~20km未満……違反点数1点/反則金7000円 
 20km以上~25km未満……違反点数2点/反則金10000円 
 25km以上~30km未満……違反点数3点/反則金12000円 
 30km以上~50km未満……違反点数6点/罰金額は簡易裁判で決定(赤キップ)
 50km以上……違反点数12点/罰金額は簡易裁判で決定(赤キップ)
1952年(昭和27年)にリリースされたホンダ・カブF号当時価格は25,000円。
当時はエンジンとガソリンタンクを段ボール詰めで送付されていた。取り付け説明書も同封されていた。

1952年の出来事
・4月 鉄腕アトム(手塚治虫)連載開始
・5月 ボクシング、白井義男が日本人初の世界チャンピオンに
・7月 ヘルシンキオリンピック開催
・10月 第4次吉田茂内閣成立
 
流行歌
・テネシー・ワルツ/江利チエミ
・リンゴ追分/美空ひばり
 
流行語
・エッチ(小説「白い魔魚」で、主人公の竜子が使った言葉。変態(HENTAI)の頭文字からとり、いやらしい男を意味する)
・火炎ビン
 
ヒット映画
・ひめゆりの塔
・風と共に去りぬ

ナンバーの(再)交付は30分未満

KN企画製ボアアップキットはφ47mm。ノーマル(φ40mm)よりも大きなボア径とすることで、JOGアプリオの排気量は68ccに拡大(なおストロークは39.2mmのまま)。原付一種から原付二種に変更となり、30km/hの法定速度制限と二段階右折から解放されます! 

そのためにはナンバープレート変更の手続きが必要です。今までの白ナンバーを返納し、新たに黄色ナンバーを交付してもらいます。

手続き方法は、次の通りです。(※1)

1. 市区町村役所の該当窓口へ(東京都新宿区の場合は税務課収納管理係)。
2. 白ナンバーの廃車登録をする。
 必要なもの……ナンバープレート(白色)、標識交付証明書、本人確認書類(免許証など)はんこ
3. 標識交付申請書と改造申請書(※2)に必要事項を記入して提出。
4. 新しいナンバープレート(黄色)が交付される。
※1 市区町村によって手続き方法が異なる場合があります。
※2 車台番号やボア・ストロークの寸法などを記入する。
今まで使用していたナンバープレートは取り外し、標識交付証明書とともに役所に返納する。
原付一種(50cc)登録時に発行された標識交付証明書。これを役所に提出する。江戸川区の見本
役所窓口に用意されている改造証明書。排気量、ボア×ストロークの変更値を記入する。写真は新宿区役所の例で、役所によってフォーマットは異なる。

新たに交付されたナンバープレートを取り付けると同時に、忘れてはいけないのが、自賠責ステッカーも旧ナンバープレートから貼り替えておくということ。

旧ナンバープレートの返納前に剥がして再利用!が最もお手軽なのですが、きれいに剥がれなかった場合は、保険会社の事務所に行けば新しいステッカーが再交付してもらえます。

合わせて、任意保険も保険会社によっては登録しているナンバープレート情報の更新が必要となるのでご注意ください!

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著者プロフィール

山田 俊輔 近影

山田 俊輔

Motor-Fan BIKES 編集長1981年生まれ。身長180cm(モジャモジャを足すと185cm)。初めて…