業界人コラム 「アイアンドームは役立たず?」 弾道ミサイル迎撃に必要なミサイルの能力とは【写真・2枚目】 イスラエルの弾道弾迎撃ミサイル「アロー3」の発射試験(写真/Missile Defense Agency) 先週と同じ図版の使いまわしで恐縮だが、弾道弾の軌道を理解しやすいと思うので、再掲した。ロケットで打ち上げられ、楕円軌道に乗った弾道弾は、重力に引かれて目標へ落下してくる。もちろん、狙った位置に落ちるよう、計算して打ち上げる(イラスト/米国会計検査院資料に筆者が訳語をあてたもの) 優れた機動性により低空の脅威に対して圧倒的な迎撃率を誇る「アイアンドーム」。地上の管制レーダーによる誘導を受けつつ、終末段階ではミサイル搭載のレーダーにより目標を捕捉する(写真/ラファエル社webサイトより) 本文では省略したがアイアンドームとアローの「中間」を埋める迎撃ミサイルとして「ダヴィデスリング」がある。こちらは航空機や巡航ミサイル、そして短距離弾道弾への迎撃能力を持つ(写真/Israel Defense Forces) 「アロー2」の発射。大気圏外迎撃を担うアロー3に対して、大気圏内で用いられる。空気のある大気圏内での機動のため、第2段目にも動翼(空力舵)がついている(写真/U.S. Navy) この画像の記事を読む