車速域で変わる走りが好印象 新グレードや特別仕様車も◎

現行型もすでにモデル末期を迎えているが、大きな節目となったのが、2022年6月の「E-TECH」系の追加だ。コンパクトクラスの輸入車で唯一となるフルハイブリッドシステムを搭載し、WLTCモード燃費で25.2㎞/ℓを達成している。

エクステリア

最近のルノー車に共通するコの字型のLEDヘッドライトを採用。ドアミラーがブラックとなるのは全車共通だ。17インチアルミホイールは、ハイブリッド車の「E-TECH ENGINEERED 」のみ専用デザインが採用されている。最小回転半径は5.2m。

F1由来のテクノロジーを用いた「E-TECH」系はドライブフィールも独特で、リニアなレスポンスとダイレクト感のある走りが強み。車速の低い一般道をごく普通に走ると、EV走行する時間がとても長いことが印象的で、EV走行によりバッテリー残量が減るとエンジンを動かして充電し、ある程度たまったらまたEV走行する。それを繰り返しながらいかに効率良く走るかをクルマ側で判断しているようだ。

インストルメントパネル

インパネ全体にソフトパッドが施され、高い質感を実現。全車に標準装備の7インチタッチスクリーンは少し運転席側に傾けられ、ドライバーの操作性を重視している。メーターは7インチカラーディスプレイで、グラフィカルな表示に対応。

高い車速域になると、さすがに低速時ほどではなくなるものの、条件が揃えばEV走行し、リニアなレスポンスが維持される。なので、市街地や郊外で感じたドライバビリティの良さが大きく変わることはない。スポーツモードを選択すると、より走りのメリハリがついて操る楽しさが増し、すでに世にあるハイブリッド車とは一線を画している。

居住性

その約1年後には、内外装の差別化とともに先進運転支援機能やオーディオを充実させた「エンジニアード」という、先進的でスポーティなキャラクターを与えた新しいグレードが設定された。

うれしい装備

車線変更時の安全性を高めるブラインドスポットワーニングを標準装備。斜め後方の死角に後続車両を検知すると、インジケーターで注意喚起。
7インチマルチメディアEASY LINKはApple CarPlayやAndroid Autoに対応。普段スマホで使っているアプリを、そのまま利用できる。
月間販売台数      NO DATA)
現行型発表       20年10月(「E-TECH ENGINEERED」追加23年6月)
WLTCモード燃費     25.2 ㎞/ℓ※「E-TECH」系 

ラゲッジルーム

一方のガソリン車についても、同様の装備内容でマイナーチェンジ前の最後の特別仕様車となる「インテンスエディションフィナル」が23年末に発売された。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.159「2024-2025 コンパクトカーのすべて」の再構成です。

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