試乗 たったの車高5mmアップでバネもダンパーも制御も全部見直し! 三菱技術陣の執念が新型アウトランダーPHEVには宿っている【写真・97枚目】 3代目アウトランダーは2021年10月に日本発売を開始。24年10月に大規模なマイナーチェンジを実施した。 外観はフロントアッパーグリルや前後スキッドプレート、アルミホイールのデザインを変更。リヤコンビランプはレンズをスモーク化した上、ターンランプとバックランプがLED化された。写真のボディカラー「ムーンストーングレーメタリック」も新色だ。 アウトランダーPHEVの改良の目玉は、駆動用バッテリーが刷新されたこと。容量は10%増の22.7kWhとなり、EV航続距離は87kmから106km(「M」グレードの場合)に伸長。PHEVシステムは最高出力が約20%向上し、力強い加速がより長く持続するようになった。 ランサーエボリューションIXは2005年デビュー。エンジンに連続可変バルブタイミング機構の「MIVEC」が採用されたことが話題となった。 北海道のクローズドコースでアウトランダーPHEVを雪上ドライブ。 ランエボの掉尾を飾ることとなったランサーエボリューションXは2007年登場。前後輪間トルク配分(4WD)、左右輪間トルクベクタリング(AYC)、4輪ブレーキ制御(ABS&ASC)の3つを連続的に制御することで車両をコントロールするS-AWCが初採用されたモデルでもある。 アウトランダーPHEVはツインモーターによるS-AWCを採用。前後の駆動力配分の自由度が増したことで、より理想的な車両コントロールが可能となっている。 ドライブモードの切り替えは、センターコンソールのロータリー式スイッチで行なう。側面はローレット加工が施されていて、操作感も気持ちいい。 「ターマック」は後輪の駆動力配分を高めることで、高い旋回性能を発揮する。 「グラベル」は砂利道や豪雨といったコンディションでもトラクション性能を高め、加速時やコーナリング時でも高い安定性を実現する。 雪道などミューが低い路面でも安心感のある走りを実現する。 ぬかるみや深雪などの悪路におけるアクセルレスポンスを最適化。スリップを抑制して高い走破性を実現する。 イノベーティブペダルオペレーションモードの操作スイッチはシフトレバーの右側に配置(ペダルのマークが描かれている)。隣はEVモードセレクターのスイッチで、バッテリーのチャージモードやセーブモードを切り替える。 走行モードによって、クルマのキャラクターは如実に変化する。雪上のような滑りやすい路面だと、その違いもよくわかる。 安心・安全に走りたいならスノー、ちょっと腕に自信があるならマッドと言った具合に、モードを切り替えることで異なる車両の性格が楽しめる。 システム出力やバッテリー出力の向上に伴い、すべてのドライブモードのセッティングがアップデートされた。 この画像の記事を読む