ガソリンエンジン車ファイナルを飾る次期3シリーズ

BMWブランドで最も商業的に成功した「3シリーズ」の歴史は、1975年の「E21」から始まった。以降、欧州Cセグメントセダン市場を牽引し続け、現在は2019年に登場した第7世代(G20)が組み立てラインにある。2022年には大幅改良を受けているが、いよいよ第8世代へとバトンタッチされる。それと同時に50年続いたガソリンエンジン搭載モデルが2030年までに終焉を迎え、いよいよ新世代BEVモデルへとバトンタッチされる。

ICE搭載の3シリーズ次期型は、フルエレクトリックとなる「i3セダン」と併売されるが、前者が「CLAR」プラットフォームの進化版を採用するのに対し、i3は「ノイエ・クラッセ」アーキテクチャに基づいて構築される。これは同じプラットフォームを採用する「5/i5」や「7/i7」と大きく異なる点だろう。
KOLESA RUに協力を得た予想CGは、伸びのあるボンネットフード、短いフロントオーバーハング、長いホイールベースなど、現行世代と似たプロポーションが見てとれる。
そのフロントエンドには、より薄くワイド化されたキドニーグリルを装備、ボンネットフードはコンパクトになることから、ブランドエンブレムは、フードとグリルの間に配置されている。またヘッドライトは、シャープなエッジを持ち、内部にはより鋭く角度あるデュアルLEDデイタイムランニングライトが内蔵されている。
側面は新型5シリーズと同様にシンプルになり、格納式ドアハンドルが初採用されていることが注目される。後部では、LEDテールライトが高い位置に移動されたことにより、ライトの間にあったナンバープレートが、段差を付けられた下部へ配置されている。
パワートレインはSUV「X3」新型と共有するとみられ、2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン+マイルドハイブリッド、3.0リットル直列6気筒ガソリンエンジン+マイルドハイブリッドなどオール電動化される可能性があるが、2030年以降に登場予定の第9世代ではBEVに1本化されるため、これが最後のガソリンエンジン搭載モデルとなるだろう。
3シリーズ次期型の登場は、最速で2025年後半、遅れれば2026年に予想される。






