東日本最大の工具の祭典が今年も天王洲アイルで開催!

『工具好きの祭典 ギアフェスタ TOKYO PALOOZA 2025』の会場。

東京・天王洲アイルシーフォートスクエアに会場を移してから3回目を数える『工具好きの祭典 ギアフェスタ TOKYO PALOOZA 2025』が、ゴールデンウィーク最初の週末となる2025年4月24日(土)に開催された。

このイベントは、国内14店舗・海外3店舗を構える上質工具専門店「ファクトリーギア」(本社:東京都品川区)が主催する日本最大級の即売イベントだ。
もともと『ギアフェスタ』は千葉県にある柏店で行われていたが、コロナ禍による中断を挟み、2023年からの実店舗でのイベント復活に当たって、東京店が入居する天王洲アイルにて開催されることになった。

『ギアフェスタ』ってなに? ブランド工具がお得に買える? “工具好き”なら絶対行くべき魅惑の祭典!【DIY派はこれを揃えてお工具!特別編】

国内最大級の工具の即売イベント『ギアフェスタ』が4年ぶりに開催された。このイベントは国内13店舗・海外3店舗を構える上質工具専門店「ファクトリーギア」が主催し、内外の一流工具メーカー50社が出展。この日だけの特別プライスで各社イチ押しの工具を販売するという工具ファン垂涎のイベントだ。しかも、さらにレジでは5%オフ! 憧れの一流工具メーカーの製品をお得に買えるだけでなく、メーカー関係者と直に交流できる数少ないイベントなのである。MotorFan.jpで【DIY派はこれを揃えてお工具!】を連載する工具大好きライター・山崎龍がそんな魅惑のイベントをご案内!

https://motor-fan.jp/mf/article/150666
2023年の『ギアフェスタ』レポート。

2024年は3000人を超える来場があり、日常的に工具に触れるプロのメカニックや工具ファンの間では、春~初夏の恒例行事としてすっかり定着している。

『ギアフェスタ』に行けば有名ブランド工具が驚きの価格で手に入る!今年は神戸&オンライン開催もあり!!【DIY派はこれを揃えてお工具!特別編】

2024年6月15日(土)、天王洲アイル・シーフォートスクエアにて国内最大級の工具の即売イベント『ギアフェスタ』が今年も開催された。今回は内外の一流工具メーカー50社以上が出展。憧れの一流工具メーカーの製品をお得に買えるだけでなく、メーカー関係者と直に交流できる数少ない工具ファン注目のイベントだ。MotorFan.jpで『DIY派はこれを揃えてお工具!』シリーズを連載する工具大好きライター・山崎龍が、ファクトリーギアが主催する工具の祭典をリポートする。 REPORT&PHOTO:山崎 龍(YAMAZAKI Ryu)

https://motor-fan.jp/mf/article/238866
2024年の『ギアフェスタ』レポート。

このイベントに参加するのは内外の有名工具メーカーを中心に50社以上。出展各社が軒を連ねる展示ブースでは、最新の製品、自慢の逸品、数量限定のレアなアイテムなどがずらりと並び、来場者は実際に工具を手にとって選ぶことができる。

『ギアフェスタ TOKYO PALOOZA 2024』の出展社一覧。(ファクトリーギアHPより)

さらに、メーカースタッフと直接話をしたり、製品のデモンストレーションを目にしたりしながら買い物できる数少ないチャンスともなる。もちろん、製品の多くが、このイベントだけのバーゲンプライスでの販売だ。

会場のブース配置図。(ファクトリーギアHPより)

今回は柏店時代の『ギアフェスタ』のように夕方からスタート

開場前、ブースの設営作業中のファクトリーギアと工具メーカーのスタッフのみなさん。

2024年、 2023年の『ギアフェスタ』が6月の開催、しかも午後からの開催であったが、今回は4月の開催で開場は16時からという違いがあった。じつは以前に柏店で開催されていたときは、夕方から深夜にかけてのイベントだったのだ。夕方からの開催なら土曜勤務の人でも、仕事が終ってから会場に駆けつけても買い物ができるというメリットがある。

16時の開場とともに全スタッフを出迎えを受けて来場者が続々と入場してくる。

さらに言えば、以前イベントが開催されていた柏店はクルマやバイク以外の来場手段がなかったのに対し、天王洲アイルは広い駐車場があるだけでなく、東京高速鉄道りんかい線と東京モノレールの駅直結の商業施設ということもあって、公共交通へのアクセスに恵まれている。そうしたことから今回の『ギアフェスタ』は、これまででもっとも参加しやすいイベントとなったと言えるかもしれない。

ギアフェスタで販売された数量限定のスペシャルアイテムの一部。これらの商品は瞬く間に売り切れた。(ファクトリーギアHPより)
数量限定販売のスペシャル工具のひとつとなったスナップオン 8SQスイベルラチェットのクラシックハンドル。各色限定1本で51%OFFの1万9800円で販売された。

上質工具だけを世界から!有名ブランド工具が揃う『ギアフェスタ』

開場後のシーフォートスクエア1階のメイン開場。来場者で大変な賑わいを見せていた。

さて、イベントに参加した50社の工具メーカーであるが、上質工具でお馴染みのファクトリーギア主催のイベントということもあり、いずれも工具ファンにとってはお馴染みの一流ブランドばかりだ。

シーフォートスクエア2階のファクトリーギア東京店の店舗前では同店のお買い得製品とアウトレット製品の販売が行われた。

一例を挙げると、国内メーカーは自動車・バイク系工具の最大手のKTC、ソケットツールのKOKEN、総合工具メーカーのSK11、掴み物のKEIBAやFUJIYA、MERRY、ヘキサゴンレンチで有名なMITOLOYやEIGHT、ヤスリのTSUBOSAN、ネジザウルスで人気の高いENGINEERなどが出展した。

ファクトリーギアが用意したお買い得品の数々。

海外メーカーからはドイツのHAZETやSTAHLWILLE、KNIPEX、Wera、PROXXON、HALDER、アメリカのKLIEIN TOOLS、イタリアのUSAG、スウェーデンのBACHO、スイスのSWISS TOOLSなどが参加していた。

アウトレットコーナーで販売されていたDEEN Jのコンプレッサー。ノークレーム&ノーリターンで多少の小傷は目立つもののコレが3000円は激安だ。買えた人はラッキー。

また、ハンドツールばかりでなく、電動工具メーカーも有名ブランドがそれぞれブースを構えており、近年急速にシェアを伸ばしているMilwaukee、アメリカ国内でその最大のライバルとなるDeWALT、ドイツの老舗メーカー・BOSCH、日本のシナノなどが自慢の製品をずらりと並べていた。

夜が更けても会場の熱気は覚めやらず。上質工具を求める来場で閉会まで売り場が賑わっていた。

ほかにも浸透潤滑剤のKUREやWD-40、ガーデニングなどで便利なザブザブ洗える防水素材バッグのZAB、バスケットシューズのみならず最近では安全靴の製造を行うCONVERSEなども参加し、来場者に製品の魅力をアピールしていた。

電動工具メーカーのMilwaukeeは広いブースを確保し、主力となる電動工具のほか画期的な工具スツールの「パックアウト」を展示販売していた。スタッフによる製品の説明も丁寧でわかりやすい。

恒例の「た~いむ~さ~びすぅせ~る」ももちろん実施!

約6時間に渡って続いた『ギアフェスタ』の締めは、恒例の「た~いむ~さ~びすぅせ~る」の開催となる。これは高野倉匡人社長とジャンケンをして勝ち抜くと商品購入の権利が得られ、とてつもなくお得に買い物できるという催し物だ。

『ギアフェスタ』恒例の「た~いむ~さ~びすぅせ~る」は今回ももちろん開催。高野倉社長とのジャンケンに勝ち抜けば、豪華な商品を特価で購入できるチャンスとなる。高野倉社長はジャンケンが強い。筆者は柏開催の頃から「た~いむ~さ~びすぅせ~る」に参加しているが、今回初めてジャンケンを勝ち抜き、KURE製品のお得な詰め合わせを1250円で購入できた。

ただし、お釣りはNGというのがルールなので、指定されたピッタリの金額で支払わなければならない。そのため、参加者は1000円札や小銭などをあらかじめ用意しておく必要があり、ゲーム性が強い催し物となる。

気さくな高野倉社長は来場者との記念撮影、サインにも気軽に答えていた。その人気はちょっとしたアイドル並み。

さらに「2000円札限定」や「夏目漱石の旧1000円札限定」などの特定の条件を課した出品もある。事前に高野倉社長やファクトリーギアの情報発信をチェックしている人ほど有利な仕組みとなる。

YouTube番組の『ファクトリーギアTV』でもお馴染みの高野倉匡人社長。今回はモーターファン,jpのためにメッセージを寄せてくれた。
『FACTORY GEAR TIMES』のMC役でもお馴染み「いつも輝いている」高橋一秀さん。
YouTube番組『工具屋てっちゃん』でお馴染みの豊橋店店長の「てっちゃん」こと澤山哲也さん。『ギアフェスタ』には全国の店舗からスタッフが応援に駆けつけており、ファクトリーギアの名物スタッフも多く集まる。

楽しい時間はあっという間に終わり、「た~いむ~さ~びすぅせ~る」を最後に今回の『ギアフェスタ』も幕を閉じた。イベントの終了後、当日会場に来ることができなかったMotorFan.jp読者のために高野倉社長からメッセージをいただいたので紹介しよう。

「最近では上質工具の素晴らしさを体感できる場所が減っています。ネットで検索することでさまざま情報が得られる便利な時代になりましたが、こと工具に関しては実際に触れてみなければタッチやフィーリングの良さまではわかりません。今年のギアフェスタは終わってしまいましたが、お近くファクトリーギアのお店に足を運んでいただければ、展示販売されている上質工具に触れて良さを確かめることができますし、当社のスタッフはカタログに載っていない感覚的な部分を含めてアドバイスができますので、工具の使い手であるみなさんのお力になれると思います。上質工具の良さを知っていただけると、クルマやバイクとの付き合い方が広がり、いろいろと楽しみが増えて行くと思います。ぜひファクトリーギアで良い工具と出会って、人生を豊かにしてください」
『ギアフェスタ』開催前にファクトリーギアと工具メーカーのスタッフ全員が集まっての記念撮影。今回の『ギアフェスタ』も大成功。みなさん、お疲れ様でした!

なお、ファクトリーギアではイベント当日に会場に来られなかった人のために、2025年4月28日(月)18:00~5月6日(火)23:59までゴールデンゥイーク期間中に『オンラインギアフェスタ』を開催中だ。

オンラインギアフェスタ

また、ファクトリーギアからは正式にアナウンスはされていないものの、関西方面の工具ファンのため、今年も「GIGAファクトリーギア神戸」店にて『ギガフェスタ』の開催を予定しているとのこと。日時などは決まり次第発表されるので、ファクトリーギア公式HP公式X、高野倉社長がホスト役を務めるYouTube番組の『ファクトリーギアTV』を日頃からまめにチェックしておこう!

今回の筆者の戦利品。開場2時間前に並んで購入した3本限定で51%オフで販売されたKNIPEXのスリップジョイントプライヤー。筆者は掴みものはChannel LockとIRWINで揃えたため、じつはKNIPEX製品の購入は初めてのこと。ほかにWeraの精密ドライバーが安価に買えたのが嬉しい。ほかに昭和のタクシーが使用していたコインチェンジャーが1000円で売っていたので購入。使い道のないものだが、懐かしさから衝動買い。

一気に見せます! 『ギアフェスタ』に出展した一流工具ブランド

自動車・バイク系工具の国内最大手のKTC(京都機械工具)。
高品質なソケットとラチェットハンドルでファンの多いKOKENこと山下工業研究所。
モンキーレンチ専門メーカーと思われがちだが、実は総合工具メーカーのLOBSTER(エビ印)ことロブテックス。
軽量レンチのライツールが人気のASAHI。安価な片口レンチもかなり使える。
国内のヘックスレンチのメジャーブランド・エイト。
国内唯一のプライヤー専門メーカーのIPS。傷をつかないプライヤーが最近注目を集めている。
モンキーレンチでお馴染みのTOP工業。鉄の街・新潟県燕三条の老舗工具メーカーだ。
ドイツの名門工具メーカーHAZET。レンチ、ソケット工具、掴みものとどれも素晴らしい。
高品質・高剛性のドライバーやヘックスレンチが世界的に人気のWera。近年はさまざまな工具をリリースしており、総合工具メーカーへと進化しつつある印象だ。
ドイツのハンマー専門メーカーのHALDER。ショックレスハンマーが人気で、最近日本でもファンを増やしつつある。
リーズナブルな価格設定ながら高品質な工具をリリースしているPROXXON。
かつてはモンキーレンチ専門メーカーとしてのイメージが強かったBACHOは現在では総合工具メーカー。今回もさまざまなアイテムがブースに並べられていた。
電動工具で有名なアメリカのDeWALT。じつはレンチやスクリュードライバーなどさまざまな工具を製造販売しているが、日本で推しているのは主力の電動工具となる。
世界最大の自動車部品サプライヤーであるとともに、電動工具の大手メーカーでもあるドイツのBOSCH。今回は電動工具のほか、ハンドツールも展示販売していた。
高性能バッテリー充電器を展示販売していたOPTIMATE。
フラッシュライト市場における人気ブランドのNEBO。会場限定の特別価格で販売されていた。
5-56でお馴染みのKURE(呉工業)。今回はブレーキ&パーツクリーナーなどのケミカル剤のほか、強力補修テープのゴリラテープを販売していた。
アメリカでメジャーな浸透潤滑剤WD-40。筆者も使用しているがフレキシブルノズルがとても便利。
バスケットシューズでお馴染みのCONVERSEはオシャレな安全靴の製造販売を行っている。以前は黒のみの展開だったが、現在は赤や白などのカラーも展開している。
ザブザブと洗える防水素材バッグのZAB。ガーデニングやアウトドアレジャーで便利に使えるバッグだ。
ネジザウルスでお馴染みのENGINEER。
ENGINEERの名物社長・高崎充弘さんは今回も参加。
ヤスリでお馴染みの広島のツボサンが今回会場に持ち込んだミッチェル紐ヤスリ。その名の通り、紐状のヤスリで小さなホールなどの表面を整えるのに便利な逸品だ。模型製作などの細かい作業に向くが、16m単位での販売というのが少々買いにくい。聞けばツボサンは模型店への販路を持たないそうだが、プラモデルやラジコンの製作に重宝することは間違いない。
紐ヤスリを糸巻きから伸ばした状態を撮影。模型趣味を持つ筆者としては、1~3m単位でその分安価に販売してくれれば、ぜひとも買いたいところ。戦車や軍艦、ガンプラなどの砲の内側を磨いたり細かな凹んだパーツのヤスリがけに間違えなく使えるはず。模型店での販売も真剣に考えて欲しい。