23インチ5スポーク鍛造ホイールには、最高速度240km/h以上に対応するミシュラン「ZR」タイヤを装着

BMW X5 M70 EV プロトタイプ スパイショット

捉えたプロトタイプは、相変わらず厳重にディテールを隠しているが、足回りに注目だ。量産ボディのM3 EVに続き、印象的なパンチング加工のブレーキディスクと、Mブランド特有のアルミホイールを備えており、「M70 xDrive」をテストしている可能性高いと見られる。

BMW X5 M70 EV プロトタイプ スパイショット

23インチ5スポーク鍛造ホイールには、最高速度240km/h以上に対応するミシュラン「ZR」タイヤ(フロント295/35インチ、リア315/35インチ)が装着されている。M70は240km/hを超える速度を誇り、BMWが制限を設けない限り、さらにその速度を超える性能を発揮することは間違いないだろう。

おそらく、i7 M70に搭載されているのと同じデュアルモーター・パワートレインを搭載していると思われる。i7 M70は最高出力659ps/485kWを発揮し、0-100km/h加速を3.7秒で走り抜ける。また、BMWが最新のバッテリー技術を活用して、EPA(環境保護庁)によるとわずか431~459kmとされているi7 M70の航続距離を、さらに向上させてくれることが期待される。

i7と同様に、内燃機関モデルも用意される新型iX5は、既存のCLARアーキテクチャのアップデート版を採用している。これがX5/iX5とX3/iX3の大きな違いだ。小型SUVの内燃機関モデルはCLARベースだが、iX3はBMWの「ノイエ・クラッセ」プラットフォームを採用している。

プロトタイプを見ると、プロジェクトはまだ比較的初期段階にあるため、ライト類は実際のものとは異なっており、ボディワークにはリベット留めのパネルがいくつか、バンパーには重厚なカモフラージュが施されているのが見てとれる。

iX5とこのM70派生型は来年登場し、ポルシェ初のカイエン・エレクトリックに対抗するほか、ロータス・エレトレのような既存の電気SUVに苦戦を強いることになるだろう。