BMW XM 後継スピードクロス 予想CG

提携するデザイナー、Theottle氏が製作したレンディングCGは、コンセプトカー「スピードトップ」をベースに、全体的なプロポーションをほぼ維持している。特徴的なデザインディテールを多く取り入れながらも、新たなデザインを巧妙に組み入れているようだ。

BMW XM 全長×全幅×全高:5110mm×2005mm×1755mm ホイールベース:3105mm
BMW XM 4.4L V8ツインターボエンジンを搭載している。
BMW XM

BMWは近年、XM、iX、そして最新の7シリーズといったモデルが大きな反響を呼ぶなど、賛否両論のデザインを数多く発表してきた。しかし、時折、大きな注目を集めるモデルを発表することもある。

今年同社が発表した「スピードトップ」は、まさにそのようなヒットモデルのひとつだろう。M8コンペティション(4.4L・V8ツインターボ)をベースにした2シーター・シューティングブレークで、世界限定70台で販売される。

デジタルアーティストのTheottle氏は、このスピードトップをベースとして「Speedcross」(スピードクロス)を制作した。スピードトップのデザインを踏襲しつつも、購入希望者を惹きつけるSUVへと変貌を遂げている。

スピードクロスを作成するにあたり、同氏は意外な市販車、シャオミ「YU7」を選択した。スピードトップと同じ薄型LEDヘッドライトと、洗練されたロープロファイルのキドニーグリルを備えた、迫力あるフロントエンドが確認できる。

側面では、YU7の全体的なイメージはそのままに、前輪後方の大きなエアベントが取り除かれ、よりクリーンな仕上がりになっている。ドアのデザインも、スピードトップ譲りのエレガントなプロポーションに合うよう、微妙に改良されている。

スピードクロスの最も美しいアングルは、おそらくリヤビューだろう。スリムなLEDテールライトと、スピードトップの流麗なシルエットを彷彿とさせるルーフマウントスポイラーが採用されている。また、ボディ同色のリヤディフューザーがアクセントとなり、デザイン全体の統一感を高めつつ、パフォーマンスを示唆している。

昨年には、XMは初代で生産終了という情報が流れたが、顧客に不評だったことを考えると驚くべきことではない。次は失敗することが許されないため、好評のスピードトップやスカイトップをベースに開発することは正解かも知れない。