設置場所が1DINサイズでも超大画面を

カロッツェリアより、新たにフローティングタイプのディスプレイオーディオDMH-SF600が発売された。これまでのシリーズ、1DINサイズ&フローティングディスプレイを持つなかの中間に位置する9V型ワイド画面モデル。本体内にナビ機能を持たない代わりに、スマホ連動でスマホのナビ&コンテンツ機能を存分に使いこなすモデルだ。

取り付け適合は570車種を確認している(2025年2月時点)とのことだが、設置場所が1DINサイズしかないという旧車オーナーにとっても9インチのディスプレイが利用できる可能性もありそうだ。
特に意識されているのが、扱いやすさ。アップルカープレイとアンドロイトオートをスマホからワイヤレスで接続可能としていることで、利便性を高めている。

日頃使い慣れたスマホと同じように使えるのが、ディスプレイオーディオの最大のメリット。それがケーブルを介さず、乗り込むだけで繋がるというのは非常に便利。当然ながら、それらの機能は本体ディスプレイ上で操作可能だ。
全面をスマホの機能画面が占有するが、本体側の基本的な操作をするときには、画面右上の矢印にタッチすることで、機能スイッチが画面左側にスプリットスクリーンとして表示される。
ディスプレイオーディオは、どちらかというとスマホを母体に情報を流すだけというイメージだ。しかし一連のこのモデルは、アプリをインストールすることで、スマホ自体にコマンダーとしての機能も持たせることができる。

音楽再生も自信ありの高性能

オーディオのポテンシャルとしては、フルカスタム高性能48ビット・デュアルコアDSPという高音質パーツを採用、タイムアライメントや13バンドグラフィックイコライザー、ネットワークモード、アドバンスド・サウンドレトリバーなどを装備する。サウンドレトリバーとは圧縮音源をCD並みの高音質で再生する機能だ。

さらに、多くの対応アプリを画面上で再生できるWebLinkに対応。バックカメラガイド線表示に対応した、バックカメラ入力を装備。φ3.5のAV入力端子、リヤモニター用RCA出力も装備している。気になるのは、すでに発表されている10.1型HV液晶フローティングモニターを持つDMH-SF900との違いだが、モニターが9VワイドSVGA液晶になった以外ではHDMI入力を持たないこと、4Vのハイボルテージプリアウトを持たないといった程度だ。当然ながら、スマホと接続することで、ハンズフリー通話にも対応する。

こちらはすでに発売されている上級モデルのDMH-SF900。画面が10.1V型フローティングと最も大画面のモデル。画面上に設置されたルミナスバーが特徴で、曲がる方向のガイドや音楽に併せて、イルミネーション連動する。実勢価格は13万円前後。
DMH-SF700は、9V型フローティングの大画面モデル。FLAC/WAVのハイレゾ音源をネイティブ再生(96kHz/24bit)できる唯一のモデル。実勢価格は12万円前後(税込)。