連載

GENROQ フェラーリ名鑑

語り継がれる名車、250シリーズの誕生

サザビーズなど海外の著名オークションで度々高額落札が話題になるモデルの常連に、フェラーリの250シリーズがある。250 GTOなどの特別な派生モデルは数億円から数十億円の落札もなされ、歴代フェラーリ・オンロードモデルの中でもエンスージアストの人気が高い車種だ。フロントに3.0リッターV型12気筒エンジンを積み、200km/h超の最高速度を誇った250シリーズは、フェラーリの存在意義であるF1GPの資金源となり、今なお稀代の名車として語り継がれる。

フェラーリ名鑑、250 GTのフロントスタイル

フェラーリ 250シリーズ誕生(1953-1956)【フェラーリ名鑑】

サザビーズなど海外の著名オークションで度々高額落札が話題になるモデルの常連に、フェラーリの250シリーズがある。250 GTOなどの特別な派生モデルは数億円から数十億円の落札もなされ、歴代フェラーリ・オンロードモデルの中でもエンスージアストの人気が高い車種だ。フロントに3.0リッターV型12気筒エンジンを積み、200km/h超の最高速度を誇った250シリーズは、フェラーリの存在意義であるF1GPの資金源となり、今なお稀代の名車として語り継がれる。

250シリーズの戦闘力を高めた「SWB」

250シリーズが好評を博したフェラーリは、次なる策として250 GTの戦闘力アップを企図する。そのもっとも大きな変更がショートホイールベース化だ。コーナリング性能アップを求めて250 TdFから200mmホイールベースを短くし、空力性能を高めたボディデザインを採用。今やエンスージアストから「250 GT SWB」の名で定着したこのモデルは、クラシック・フェラーリの王者と呼ばれるほど絶大な人気を誇り、現在でも高額で取引されている。

フェラーリ名鑑、250 GT SWBのフロントスタイル

「フェラーリ 250 GT SWB(1959)」改善と次なるステップへ【フェラーリ名鑑】

250シリーズが好評を博したフェラーリは、次なる策として250 GTの戦闘力アップを企図する。そのもっとも大きな変更がショートホイールベース化だ。コーナリング性能アップを求めて250 TdFから200mmホイールベースを短くし、空力性能を高めたボディデザインを採用。今やエンスージアストから「250 GT SWB」の名で定着したこのモデルは、クラシック・フェラーリの王者と呼ばれるほど絶大な人気を誇り、現在でも高額で取引されている。

草創期のフェラーリ・ロードモデルの完成形「250 GTO」

フェラーリ 250 GT SWBがライバルに対して劣っていた高速性能を強化するため、特に空力性能と軽量化を突き詰めて開発されたのが250 GTOだ。レースに勝つことに注力されたボディは250 GT SWBよりもさらに洗練され、その乾燥重量は約880kgとも言われている。こうして一気に戦闘力を高めた250 GTOは最高速度280km/hという高速性能を手に入れ、チャンピオンシップを2年連続で制覇するなど数多くの栄光をフェラーリにもたらした。

フェラーリ名鑑、フェラーリ 250 GTOのフロントスタイル

名作「フェラーリ 250 GTO(1962-1964)」完成。理想が実った時【フェラーリ名鑑】

フェラーリ 250 GT SWBがライバルに対して劣っていた高速性能を強化するため、特に空力性能と軽量化を突き詰めて開発されたのが250 GTOだ。レースに勝つことに注力されたボディは250 GT SWBよりもさらに洗練され、その乾燥重量は約880kgとも言われている。こうして一気に戦闘力を高めた250 GTOは最高速度280km/hという高速性能を手に入れ、チャンピオンシップを2年連続で制覇するなど数多くの栄光をフェラーリにもたらした。

スーパーカーの始祖となった250シリーズの派生モデル

フェラーリにとってロードカー=ストラダーレの生産は、レース活動を続ける手段のひとつと言われる。しかしストラダーレをレースでも勝てる仕様に仕立てたコンペティツィオーネもカスタマーの求めに応じて生み出し、250シリーズから派生した275 GTBはその代表例だ。そしてこの250シリーズこそ、フェラーリのストラダーレとコンペティツィオーネが明らかに分岐する経緯となっており、様々な名車を後世に伝えることになった。

フェラーリ名鑑、275 GTB/4のフロントスタイル

ストラダーレとコンペティツィオーネの分岐点(1962-1967)【フェラーリ名鑑】

フェラーリにとってロードカー=ストラダーレの生産は、レース活動を続ける手段のひとつと言われる。しかしストラダーレをレースでも勝てる仕様に仕立てたコンペティツィオーネもカスタマーの求めに応じて生み出し、250シリーズから派生した275 GTBはその代表例だ。そしてこの250シリーズこそ、フェラーリのストラダーレとコンペティツィオーネが明らかに分岐する経緯となっており、様々な名車を後世に伝えることになった。

連載 GENROQ フェラーリ名鑑

開発プロジェクトは、スパイダーも含めてベースの「SF90」と同時にスタートしたという「SF90XX」。
名鑑 2024.03.16

新時代「XX」として登場した「SF90XXストラダーレ」「SF90XXスパイダー」が持つ意味【フェラーリ名鑑:39】

全長4973×全幅2028×全高1589mm、ホイールベース3018mmという堂々たるサイズを誇る「プロサングエ」。
プレスリリース 2023.10.22

これまでにないフェラーリとして誕生した「プロサングエ」の秘めた実力【フェラーリ名鑑:38】

最高出力663PSのV型6気筒ツインターボエンジンにエレクトリック・モーターと8速DCTを組み合わせる。システム最高出力は830PSを発揮。
名鑑 2023.10.15

新世代フェラーリを印象付けたPHEVミッドシップ「296 GTB」「296 GTS」【フェラーリ名鑑:37】

「デイトナSP3」のボディサイズは全長4686、全幅2050、全高1142㎜で、ホイールベースは2651㎜。外観から感じるより、はるかにコンパクトだ。
名鑑 2023.10.08

レーシング・フェラーリのような「デイトナSP3」とは?「ICONAシリーズ第3弾の狙い」【フェラーリ名鑑:36】

搭載されるエンジンは3.9リッターV型8気筒ツインターボ。最高出力はポルトフィーノから20PS向上し620PSとなり、トランスミッションが7速から8速DCTに変更された。
名鑑 2023.09.10

日常使えるフェラーリとなった2+2クーペ・カブリオレ「ポルトフィーノM」【フェラーリ名鑑:35】

フェラーリが大きくデザインコンセプトを変更したSF90ストラダーレのエクステリア。
名鑑 2023.09.06

フェラーリに訪れた電動化新時代を告げる「SF90ストラダーレ」「SF90スパイダー」【フェラーリ名鑑:34】