
メルセデス・ベンツのシュトゥットガルト・ウンターツェルクハイム工場は、新型CLA用の電気駆動コンポーネントを生産している。新型CLAはラシュタット工場で生産され、シュトゥットガルト工場の他にも車体部品、構造部品、ボディ部品はクッペンハイムから、バッテリーはカメンツから供給される。メルセデス・ベンツの経営陣は、シュトゥットガルト・ウンターツェルヒムを将来のトップエンドセグメントの駆動システム生産拠点の一つとして位置付ける方向性を示しており、今後、バッテリー電気式および電動化内燃機関駆動システム用の製品と部品は、今後ウンターツェルヒハイムで生産される予定だ。
新型CLAの電気駆動ユニットは、主に電気モーター、パワーエレクトロニクス、および動力伝達用のトランスミッション部品の3つのサブシステムで構成されている。電気駆動ユニットの製造と組み立ては極めて複雑で、多数の製造工程を要する。ウンターツェルヒム工場の電気駆動ユニット組み立てラインは約10,000平米、長さ約1,000mにも及ぶ施設で、200を超える手作業と自動化された工程から構成されている。
2024年オープンのメルセデス・ベンツ eCampusは、星のマークを冠するブランドの将来の電気自動車向けセルとバッテリーの開発を専門とする研究開発センターであり、この拠点が電気モビリティへの転換における重要なマイルストーンとなる。中央のバン部門とその研究開発もウンターツェルヒハイムに拠点を置いている。ウンターツェルヒハイムはまた、メルセデス・ベンツ・グループAGの本社所在地でもある。この拠点では、合計で約23,000人の従業員が働いており、そのうち13,500人が生産部門に従事している。
