カーライフ 一世を風靡した「PDK」その歴史の深層とは? 執念の技術が結実した「素早いギヤチェンジへの飽くなき追求」の背後に、やはりあのエンジニアがいた【写真・2枚目】 1980年代、初めてPDKが搭載され、テストされたポルシェ 944 ターボ。 944に続き、PDKはグループCレーシングカーに搭載された。スタックやイクスといった当時のドライバーは、この新たなギヤボックスの有用性をすぐに確信した。 ポルシェ 944 ターボに初めて搭載されたPDK。 PDKはヴューストにより1980年代初頭に復活。さっそく、944 ターボに搭載され、様々なテストが行われることになった。 大幅に改良が施されたPDKは、1986年シーズンのWSPC開幕戦モンツァに投入され、シュトゥックとベルが見事総合優勝を飾った。写真は1987年のドイツ・スーパーカップでタイトルを獲得した、PDK搭載の962C。 944に続き、PDKはグループCレーシングカーに搭載された。シュトゥックやイクスといった当時のドライバーは、この新たなギヤボックスの有用性をすぐに確信した。 現在、ポルシェの多くの市販モデルに採用されている「PDK」。1960年代に試され、ポルシェで眠っていた技術が駆動系技術者、ライナー・ヴューストの手で蘇ることになった。 現在、ポルシェの多くの市販モデルに採用されている「PDK」。1960年代に試され、ポルシェで眠っていた技術が駆動系技術者、ライナー・ヴューストの手で蘇ることになった。 シンクロメッシュ機構に続く、画期的な変速機として、イムレ・ゾッドフリッドが思い付いたPDKのアイデア。しかし、当時の技術では実用化は困難だった。 モータースポーツで鍛えられたPDKは、20年後ついに市販モデルに投入。2008年に911で初めてオプション設定されると、現在ではほぼすべてのモデルで選べるようになっている。 この画像の記事を読む