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モトチャンプがオフロードバイクを取り上げる回数は決して多くない。けれど最近ではホンダCRF250Lの人気が高まり、街で見かける機会が多くなってきた。そうなると気になるもので、編集長のチャボが「乗りたい！」と思ったことで今回の企画が成立した。ユーチューブで各種動画を無料配信している「モトチャンプTV」で、珍しくオフロードモデルを取り上げているのは、このような流れがあったから。そこで今回は「オフロードバイクは街でもやっぱり楽しい！ ホンダCRF250L試乗レポート！」の内容をダイジェストにまとめてみた。
今回取り上げるホンダCRF250Lは2020年にフルモデルチェンジして2代目になった。初代は2012年に発売されたから、実に8年ぶりのフルモデルチェンジ。車名に付く「L」は公道用にしたモトクロスマシンであることを示すもので、モトクロッサーのCRFとは一線を画すもの。動画の冒頭ではスペックのおさらいとともに、モデルチェンジでどう変わったのかを紹介している。
今回も毎度お馴染み編集長のチャボ、ジャーナリストのケニー佐川、編集部のサンタサンの三人が登場して新型CRF250Lについて語っている。特にケニー佐川は以前にもメディア向け試乗会でCRF250Lに試乗済みとあり、オフロードでの走破性についても言及している。その模様をモトチャンプ誌面にしたのが上の写真で、ジャンプしているシーンについてもケニー佐川自ら状況を語ってくれている。
フルモデルチェンジにより変わったのはCRF450Lと共通イメージにされたLEDヘッドライトを備えるヘッドライトバイザーに代表されるスタイリング。またスリッパークラッチや後輪キャンセル可能なABS、シフトポジション表示が可能になったメーターなどを新採用している。ケニー佐川が語っているように、従来モデルの魅力だったオンロードでの走行性能はそのままに、オフロード性能を引き上げたことが特徴。それはエンジン下にあった出っ張りを無くして最低地上高を245ミリまでかせいでいることに代表される。また長いストロークを確保しているサスペンションはソフトなセッティングになっているため、誰でも乗りやすい特性。平均的な日本人体型であるサンタサンが足つき性をチェックすると、適度に沈み込んでくれる車体のためシート高が830mmあるとは思えないほど良好。
今回はオンロードのみでの試乗になったが、以前の試乗会でオフロードを走行しているため、その時の様子も織り交ぜてケニー佐川がインプレッションを語ってくれている。まず軽くて扱いやすい車体やパワフルながらも唐突感のないエンジン出力特性、ソフトなサスペンションセッティングから乗り始めてすぐに馴染むほどに乗りやすいという。従来モデルより軽くパワフルになっているにも関わらず乗りやすいのはセッティングによるものだろうとのことだ。その理由はオフロードで誰もが安心できる走行性能を目指したためだという。
以前はオフロードでの乗り方としてリヤブレーキをメインにするということがあった。ところが近年ではオフロードでもフロントブレーキ主体の乗り方に変わってきたという。それはABSが格段に進化したことが理由で、ABSを効かせてブレーキングすると以前は制動距離が長くなりコースアウトの原因になってしまったからだが、近年のABSはむしろ制動距離を短くしてくれるという。そのため新型CRF250Lには後輪だけABSをキャンセルできるシステムが組み込まれている。これはブレーキターンなどをやりやすくするためのもの。ABSの使い方や走り方など動画で詳しく語られているので、ぜひ確認してください！
