
というわけで、動画がスタート。今回の題材となるのは、モトメディコが最も得意とするモデルのひとつ。スズキ アドレスV125G。
写真の方が同店店主・メンボー山根さん。早速、メンテナンス作業をスタートする。
エアクリーナーボックスの洗浄

ボックスのカバーはプラスねじ6本で留まっているので、それらを外していく。


なんだか全体的に砂っぽいし、全体に埃が被っていて……汚い。


マイナスドライバーなどを使って、奥にあるメッシュカバーから剥がすようにして外すと作業がスムーズだ。

むしろ、エレメントを取る際にポロッと落ちてしまうこともあるので、要注意である。


おもにエレメントが触れている箇所にオイルが付着しているので、パーツクリーナーを染み込ませたウエスでザッと油汚れを落とす。(アドレス125Gのエアクリーナーエレメントは湿式を採用)

たっぷりとつけて、汚れを浮かせていく。
パーツクリーナーを使う人が多いが、跡が残るので洗剤を使った方がよいそうだ。



「流し台でオートバイのパーツを洗うと家族がいい顔をしないでしょ? だからスプレーボトルとトレイがおすすめですよ」と山根さん。もちろん庭に水道設備などがあれば、そちらでOKだ。

水気が残っままカバーを装着し、エンジンを始動させると水を吸い込んでしまってエンジンに良くないのだ。

カバーと同じく、まずは大雑把でいいので油汚れを落とす。
そして、右下のスペースにマジックリンをたっぷりと掛け、ブラシで洗う。


そのため、ここは洗剤を直接吹き付けず、キッチンスポンジなどにマジックリンをつけて洗う。
ちなみに「本当はボックスを外して洗うのがベストですが、今回はそこまで汚れがひどくないので、車体につけたまま洗います」とのこと。

その前に、奥に水が入らないようにウエスなどで蓋をしておく。

エアクリーナーボックス下部にあり、回りながら下に引き抜けば、簡単に外れる。

そして、ブラシでキャップ内の汚れも取る。


さて、用意するのは爪楊枝と綿棒(ちなみに山根さんはメンテナンスで綿棒を使いこなす……「メンボー山根」の所以だ)。

ドレンキャップがあった方はメインスペースの穴で、こちらは少し大きいので、爪楊枝の太い方を使って詰まりチェックをおこなう。



キッチンスポンジにマジックリンをつけて、表面を撫でるようにして洗う。
その後、スプレーボトルで洗剤を洗い流し、ウエスで水分を拭き取るのは他の箇所と同様だ。
これで洗浄は終了!
エアクリーナーエレメントの装着

「新品エレメントにはオイルが余分に塗布されているので、新聞紙に包んで余計な油分を取る作業をしている」とのこと。

ひねったり押しつぶすとスポンジが傷むのでNG!! 上から圧をかけて、余分な油だけを取るのだ。



「カバーはプラスチックでねじは金属製のため、ネジ山が傷みやすいので無理やりネジを入れないこと!」

スパークプラグの取り外し







「電極もだいぶ減っているし、替え時ですね」と山根さん。

これはプラグキャップを抜いているところ。


窓からプラグまで微妙に曲がっているのがわかる。これが首振りタイプのエクステンションバーを推奨する理由だ。
プラグ周辺の洗浄・その1

プラグホール入り口を清掃するために、エクステンションバー先端にウエスを巻き付け、パーツクリーナーを吹く。

スパークプラグの装着


「気密性と導通性をアップさせます」とのこと。

「最初の数ヤマは必ず手で回して、しっかりネジ山が噛みあっているのを確認すること!」


プラグ周辺の洗浄・その2



最後にキャップを取り付ける。カチカチっと音がするまで、確実に入れよう。
そして、メンテナス窓の蓋を元に戻せば終了!!
エンジン始動で最終確認!

「これでより良い吸気、より良い点火になりました!」と、山根さんもご満悦!!
以上でエアクリーナーとプラグのメンテナンスは終了。
ただパーツを交換するだけでなく、「メンテナンスの基本は清掃・洗浄」ということで、丁寧すぎる作業が多くの視聴者の感心を呼んでおり、これこそがmoto medico TVの真骨頂。
ちなみに動画では、さらに山根さんによるウンチク話が満載で、見どころたっぷりなのだ。
そんな動画はコチラで視聴可能! 気になる人は、ぜひYouTube版も見てちょうだい!!
