BMW ALPINA B3 GT Limousine Touring / B3 GT Limousine

34PSの出力向上を果たした3.0リッター直6ビターボ

「BMW アルピナ B4 GT グランクーペ」の3.0リッター直列6気筒ビターボ・エンジン。
3.0リッター直列6気筒ビターボ・エンジンは、34PSの出力向上を果たし、最高出力529PS、最大トルク730Nmを発揮する。

BMW アルピナの「3シリーズ」と「4シリーズ」に搭載され、そのスムーズな出力特性で高い評価を得てきた3.0リッター直列6気筒ビターボエンジンは、今回導入されるGT仕様では、さらに34PSの出力向上を果たし、最高出力529PS(389kW)、最大トルク730Nm(74.4kgm)を発揮。0-100km/h加速は3.4秒、最高巡航速度は308km/hに達した。

今回、アルピナのエンジニアは、長時間のベンチテストと開発車両での実走行を実施。あらゆる走行状況においてパフォーマンスを発揮できるよう、エンジンマッピングを見直すことになった。その結果、市街地におけるスムーズな加速や高速道路での全開全負荷時など、あらゆる走行状況において際立った走行性能を手にしている。

8速スポーツオートマチック・トランスミッション(AT)、可変式全輪駆動システム、電子制御式リヤリミテッドスリップディファレンシャル(LSD)が組み合わせ、増大したパワーは効率的にドライビングダイナミクスへと変換。「GT」のキャラクターとパワーアップに合わせ、トランスミッションのプログラムも変更された。

BMW アルピナを率いるアンドレアス・ボーフェンジーペンと、フロリアン・ボーフェンジーペンは、「B3 GT」と「B4 GT」について次のようにコメントしている。

「GTの呼称は、アルピナの中でもっとも理想的なモデルに与えられてきました。新型BMW アルピナ B3 GTとB4 GTにより、私たちは他とは一線を画す、エクスクルーシブなモデルの長き伝統を引き継ぐことができました。新しいGTモデルが、エンスージアストたちの憧れの的となってきたアルピナの系譜に加わりました」

「強力な動力性能とドライビングパフォーマンス、そしてアルピナだけが持つ独自のドライビングコンフォート……。他に並ぶもののないフィーリングは、ドイツ・ブッフローエのファクトリーで伝統的なクラフトマンシップによって製造されたからこそ、手にすることができるのです」

大幅に向上したフロントの剛性レベル

「BMW アルピナ B4 GT グランクーペ」のエクステリア。
アルピナが誇るドーム・バルクヘッド・レインフォースメント・ストラットを導入したことで、フロントセクションの剛性レベルが向上。ステアリングの精度が大幅に進化することになった。

BMW アルピナ B3 GT は、ベースとなるBMW 3シリーズのアップデートを受け、リヤダンパーとボディ結合部の剛性を高めるなど、ドライビングダイナミクスをさらに向上させた。

エンジンフードを開けると、目にすることができるアルピナ独自のドーム・バルクヘッド・レインフォースメント・ストラットはフロントセクションの剛性をさらに高め、ステアリング精度を大幅に進化させた。BMW アルピナ B3 GT リムジンには、より高いレートのリヤスタビライザーが装着され、ロール時のコントロール性とステアリングレスポンスがアップしている。

アルピナ独自の改良により、ドライビングダイナミクスを向上したものの、乗り心地が損なわれることは許されない。そのため、変更箇所には特別な注意が払われたという。BMW アルピナ B4 GTは、俊敏性をさらに高めるために、シャシーとサスペンションのセットアップを改良。フロントアクスルには、マウントが強化された新しいスタビライザーが採用され、動作の精度を高めている。

可変スポーツステアリングと、アクティブ・ダイナミック・ダンピング・コントロールのセットアップも大幅に改良。リヤ重視の完全可変の四輪駆動システムと、電子制御式LSDの新セッティングにより、ハンドリングの正確性も向上した。

「GT」モデルをアピールするエクステリア

「BMW アルピナ B3 GT リムジン」のエクステリア。
エクステリアは、3シリーズ/4シリーズの改良新型をベースに、「GT」モデルをアピールするBMW アルピナ専用のコンポーネントが導入された。

エクステリアは「GT」モデルであることをアピールする特徴が与えられた。オプションで選択可能な「アダプティブLEDヘッドライト」は、立体的なライトグラフィックを備えた新しいBMWライトデザインが採用されている。

カナードとスプリッターにより存在感を強調する「ALPINA」ロゴ入りのフロントスポイラーは、新デザインのリヤディフューザーと組み合わせることで、フロントとリヤのエアロダイナミクスバランスを向上させる。リヤディフューザーは、ブラックのハイグロス仕上げがチョイスされ、テールパイプもブラックで統一された。

B4 GT グランクーペのフロントセクションは、内部構造を一新した新型4シリーズのヘッドライトが導入されたことで、先進的な印象が強調。また、オプションの「3ACトウバー」と組み合わせて、ブラックハイグロス仕上げのアルピナ標準ディフューザーが装着される。

B4に装着されていたアルピナオリジナルの20インチ鍛造ホイールが、B3 GTにも標準装備。繊細なデザインのスポークはダイヤモンドカットが施され、ロック可能なホイールハブカバーに向かってスポークの立体感が強調されている。ホイールはGT専用カラーの「オロ・テクニコ」で仕上げられ、リム部分には控えめに専用の「GT」レタリングがシルバーで入れられた。

カラーバリエーションは伝統的な「アルピナ・ブルー」と「アルピナ・グリーン」が、オロ・テクニコのエクステリアデザインと完璧にマッチ。さらにBMW Individualが展開するソリッドペイントの「ファッション・グレー」「ブリュースター・グリーン」「イモラ・レッド」、メタリックペイントの「デイトナ・バイオレット」も推奨カラーに指定されている。

室内の各部に入れられた「オロ・テクニコ」

「BMW アルピナ B3 GT ツーリング」のインテリア。
コクピットには、GT専用カラースキームの「オロ・テクニコ」が各部に入れられた。また、ベースの3シリーズ/4シリーズとは異なり、ギヤセレクターが残されている。

インテリアも「GT」専用のカラースキームを導入。専用カラーの「オロ・テクニコ」は、アルピナ独自の最高級ラヴァリナレザー製ステアリングホイールのステッチに手作業で入れられた。また、控えめな「GT」レタリングがステアリングホイールと、ドアシルトリムに配置されている。

センターコンソールには、新型3シリーズ/4シリーズとは異なり、クラシカルなBMW製ギヤセレクターを引き続き採用。専用カラーのオロ・テクニコは、アルマイト処理されたアルミニウム製アルピナ・スウィッチトロニック・シフトパドル、フロアマット、ブラックレザー製ラゲッジコンパートメントマットのステッチにも導入された。

コクピットのディスプレイは新世代BMWがベースとする。アルピナの伝統に則り、専用のシリアルナンバープレートがセンターコンソールに取り付けられる。また、エンジンコンパートメントバッジにも、このシリアルナンバーが刻印された。B4 GT グランクーペには、運転支援システム「BMWドライビング・アシスタント・プロフェッショナル」が標準搭載される。

車両本体価格(税込)

BMW アルピナ B3 GT リムジン:1600万円 
BMW アルピナ B3 GT ツーリング:1670万円
BMW アルピナ B4 GT グランクーペ:1660万円

【問い合わせ】
ALPINA CALL
TEL 0120-866-250

【関連リンク】
・BMW ALPINA ジャパン・ブランドサイト

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