自社プロデュースのカーボンパーツで車重は1200kg台に到達

軽さと強大なパワーでド派手な動きと速さを両立!

ドリフト用パーツメーカーの老舗としてその名を馳せる“カザマオートサービス”。そんな名門ショップが開発した、フルドライカーボン仕様のGRカローラが今回の主役だ。

コンセプトは、ドリフト・グリップの両シーンにおいて活躍できる究極の二刀流。ドリフトはこれまでフォーミュラDジャパンを中心とした競技でも活躍を魅せてきたカザマオートが最も得意とするカテゴリーであるが、このGRカローラはそれに加えてタイムアタックでも好成績を残すことを目標として掲げている。

東名パワード製の3.6Lキットが組込まれた2JZ-GTEにHKS製GT75100BBタービンを組み合わせたエンジン。1000psオーバーをマークするフルチューンだがNOSの有効活用によって低回転域から使いやすい特性となっているそうだ。6速シーケンシャルドグミッションやクイックチェンジデフを用いてFR化を敢行。

フロントとリヤのサスペンションアームはすべて自社で製作。ドリフト用の切れ角アップのためにアップライトや、トラクションアップ狙った理想的なジオメトリー変化を可能にするリヤアームを製作してきた。リヤはセッティングの自由度を求めてスプリング別体からコイルオーバー式へと変更されている。車高調はDG-5創業者の北澤源吾氏の手による特注スペック。

リヤのブレーキはブレーキとサイドブレーキのキャリパーを別々で備えたツインキャリパー仕様となる。ホイールは競技ドリフトユースを想定して開発されたレイズ・グラムライツの57CR『スペックD』。タイヤはヨコハマタイヤのアドバンネオバAD09(255/35-18)を履く。

ロールケージなどはフォーミュラDジャパンのレギュレーションに準拠。切れ角アップのためにステアリングラックをBMW・E46用へ変更し、ペダルはチルトンの吊り下げ式をチョイス。隔壁で仕切られた後部座席には安全燃料タンク、ラジエター、ドライサンプ用タンク、NOSボンベといった重量物が配置されている。

GR86用キットに続いて第2弾となるフルカーボンボディキットを製作し、4ドアながらも重量は1200キロ台へ突入。ドライカーボン並みの軽量高剛性が実現できるインフュージョンカーボン方式を採用したこのボディキットはワンオフではなくルーフやボンネット、ドアパネルといった部分を中心に市販化への準備が進めている。

ドリフトはもちろんだが、グリップ走行でもテストを重ね、2025年末に始まるタイムアタックシーズンへ向けて積極的にアプローチをしていくというから楽しみだ。

●問い合わせ:カザマオートサービス TEL:048-745-2026

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