「名は体を表す」のネーミング化でわかりやすく

メルセデスは、今後数年間で17台のEVを含む多数の新車を発売する準備を進めており、その中で最も重要な1台と見られているのがこの新型GLC EVだ。このコンパクトな電気SUVは2026年に発売される予定で、ショールームではBMWのニュークラッセiX3と対決することになるが、スクープ班のカメラが初めて、ほとんどカモフラージュされていないこの車を目撃した。

先代は「EQC」と呼ばれていたモデルだが、同ブランドは「EQ」の名称を廃止する方向であるため、第2世代では「GLC EV」という名前に変更される。
以前のプロトタイプでは、我々を混乱させるような白黒のカモフラージュラップが施され、その下には完成したSUVの外観を想像しにくくするための人工的な突起や隆起がいくつか隠されていた。
しかし、最新プロトタイプでは、ドアやボンネットに擬装ブロックがなく、風を表現するかのような、スタイリッシュで落ち着いたカモフラージュパターンが施され、より量産可能なプロトタイプに近づいた。奇妙なことに、フロントエンドはアキュラのものに似ている。このSUVはティーザー写真を撮られるために装われているようで、メルセデスはCLAのときのようにコンテンツを少しずつ提供し始める準備をしているのかもしれない。
Cピラーのウインドウラインの形はまだ見えないが、このドレスアップされたテストカーは、滑らかなサイド、際立ったヒップ、ヘッドライトのラインより上に上がりボンネットに膨らみを作る、伝統的なスタイルの大きなメルセデスのグリルを特徴としている。ゴードン・ワゴナーとデザインチームは、インスピレーションを得るためにメルセデス・ベンツの1960年代セダンとクーペを参考にしたようだ。
ブランドの新しい星型のLEDデイタイムランニングライトを装備し、リアでは点灯していないが、2027年までにデビューする19台の新型、またはフェイスリフトされたメルセデスの内燃機関車と同様に、そこにも登場するはずだ。
ただし、改良されたガソリンパワーのGLEなどのモデルとは異なり、EQCの後継車は、新しい「MB.EA」アーキテクチャというまったく異なるプラットフォームを採用している。今後発売される電動Cクラスセダンにも同じギアが装備されるが、今年デビューする小型のCLAは、代わりに「MMA」プラットフォームを使用する。
しかし、800ボルトの電気と320 kWの充電能力など、2つのモデルには共通点があると予想されている。つまり、10~80パーセントの充電には18分もかからないということだ。最も効率的なモデルは、充電器を探すことなく400マイル(644 km)以上走行できるはだ。
GLC(EVとICE両方とも)は2025年内にワールドプレミアされ、最高級の中型SUVの1つになるはずだ。開始価格は約7万ユーロ(約1,110万円)で、アウディ、BMW、ジャガー、テスラの同サイズのモデルと競合すると予想されている。




















