先代は「EQC」と呼ばれていたモデルだが、メルセデス・ベンツは「EQ」の名称を廃止する方向であるため、第2世代では「GLC EV」という名前に変更される。

メルセデス・ベンツはGLCの電動設計を推し進めようとしたが失敗し、開発途中でフェイスリフトが行われた。すべてのモデルに統一感を持たせるためだが、この手法はBMWが当初から追求してきた戦略であり、非常に好評を博している。

スカンジナビア山中で捉えたプロトタイプは、ボディ全体,が白と黒の迷彩で覆われているが、このAMG GLCと通常モデルの間にはいくつか顕著な違いがある。

ボンネットにパワーバルジらしきものが配置されて少し力強く見える。ヘッドライトは異なるが、これらは一時的なユニットのようで、ブラックのTech-Deck Face量産モデルのライトは標準のGLCと非常に似ているか、同一になるはずだ。

ホイールもスポーティーなデザインで差別化されている。リヤエンドの大部分は雪で覆われているが、リヤには大きなリップスポイラーが見てとれる。しかし、これは明らかに暫定的なもので、量産モデルでは従来のデザインとなるだろう。

前述した通り、このまったく新しいメルセデスGLCはEQCに代わるもので、メルセデスが今後数年間にリリースすると約束している17台の新しい電気自動車の1つだ。GLCが市場に登場すれば、次世代に向けて全面的な改良が行われているBMW 「iX3」と対決することになる。

すべてのGLCシリーズには、メルセデス・ベンツの「MB.EA」プラットフォームを採用する。これは、800ボルトの充電に対応し、最大320 kWの充電速度を誇るモジュラー電気アーキテクチャだ。つまり充電時間が短縮され、全体的に効率が向上する。

完全なAMGバージョンがなかった現行のEQCとは異なり、今後登場するAMG GLC EVはAMGらしいパワーを存分に発揮するだろう。EQCのAMGラインモデルは最高出力402psだったが、この新しいAMGバージョンは強力なモーターを2基搭載し、おそらく最大500psを超え、600psを突破する可能性もありそうだ。
















