
近年最も注目され、物議を醸したイノベーションの一つは、間違いなくアメリカの企業テスラの電気ピックアップトラックだ。そのサイバートラックが、今新たな展開を見せるかも知れない。

テスラのピックアップトラックを開発するというアイデアは、2010年代の後半から議論されていた。サイバートラック最初のプロトタイプは、2019年11月に公開され、同時に、将来の素材であるステンレス鋼と特に強力なガラスが実演公開された。だが、電気ピックアップの完成にはさらに数年かかり、生産が開始されたのは2023年7月で、2024年終わりだ。
サイバートラックのクロスオーバー仕様の可能性について、断定情報はないが、一定の意味もある。サイバートラックは当初、テスラが年間最大25万台を生産する計画(生産量を50万台まで増やす能力も)を掲げていたことから、大きな話題となった。しかし、2024年末までに販売されたのはわずか4万台で、需要不足により同社は生産削減を余儀なくされているのだ。
だが、米国市場では、ユニークなデザインに加え、特殊なボディスタイルが一定の支持を得ており、同じデザインの本格的なクロスオーバーの登場は、確かにある程度需要を刺激する可能性がある。
Nikita Chuicko/KOLESA RUに協力を得た予想CGは、ピックアップと同じホイールベースと、リアオーバーハングを備えているが、後部ドアが広く、後部座席エリアのヘッドルームが広いため、3列目の座席を設置することもできる。
クロスオーバーのボディサイズは、全長5682mm、全幅2200mm、全高1791mmと低くワイドなサイズが予想され、最低地上高の標準値は305mmだが、アダプティブ エアサスペンションにより443 mmまで上げることが可能となる。
サイバートラックのパワートレインだが、基本モデルには後輪駆動と1つの電気モーターが搭載されている。ミッドレンジのツインモーター全輪駆動バージョンでは最高出力600ps、トリプル電気モーターを搭載したトップエンドバージョンは最高出力845psを発揮するが、クロスオーバーバージョンでも流用される可能性あるだろう。
サイバートラッククロスオーバーの追加情報を入手次第、お知らせしていこう。





