驚異的な1万7990Nmの最大トルクを発揮!

BMW Mコンセプト

ビジョン・ドライビング・エクスペリエンスは、2023年のオリジナルのVision Neue Klasseコンセプトのアップグレード版であり、パフォーマンスに重点を置いて設計されている。正式には電気自動車のM3ではないが、今のところ最も近いものと言えるだろう。

2月のプロトタイプは、ディテールが明かされていなかったが、今回はヴェールを脱ぎ捨て、「特別な発光塗料」を採用しているのが特徴だ。この塗料には、日光の下で再充電され、暗闇で光る感光性顔料が使用されている。また、車体後部の特殊なフィルムが、紫外線下で黄色のグラデーションを作り出し、視覚的なドラマチックさを増す。

将来の「M3 EV」になるであろう、ビジョン・ドライビング・エクスペリエンスは、バンパーが強化されているとはいえ、2023年のコンセプトと多くのデザイン要素を共有している。ハイライトとしては、アクティブエアロダイナミクスや、さまざまな色で照らされるホイールなどがある。これらのリムは実質的に車のムードリングで、加速すると緑色に、エネルギーを回復すると青色に、ブレーキをかけるとオレンジ色に変わる特性を持っている。

BMW Mコンセプト

同社は、驚異的な17,990Nmの最大トルクを発揮するといい、「Heart of Joy」スーパーブレインが、ドライビングダイナミクスからブレーキ、エネルギー回生、ステアリングまで、ほぼすべてを制御する。高性能制御ユニット「Heart of Joy」スーパーブレインは、BMW M 部門の製品を含む将来の EV に統合される予定で、そのハイテクが将来のパフォーマンスモデルに取り入れられることが期待できるのは当然だ。

今後のBMWの主な新型スケジュールだが、2027年までに40以上の新モデルと改良モデルを発売する計画を発表した。その最初のモデルとなる完全電気自動車の「iX3」は、2025年末までにハンガリーのデブレツェン工場で生産を開始する予定だ。このSUVに続くのが、2026年に発売されるセダンであり、「i3」の名称を冠し、BMW 3シリーズの電気自動車代替となることが期待されている。

i3はオリジナルのビジョン・ノイエ・クラッセ・コンセプトに最も似ていると思われるが、「M」バージョンは、ここで紹介されている「Vision Driving Experience から大きなインスピレーションを得ることになる。