国産旧車のアメリカンカスタム！『第32回ヨコハマホットロッドカスタムショー』のスポコンやピックアップトラックをチェック!!
REPORT&PHOTO：山崎 龍（YAMAZAKI Ryu）
DOMESTIC CUSTOMは小粒でもピリリと辛い！
魅力的なマシンがパシフィコ横浜に大集合
MOONEYESが主催する『32nd YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW（第32回ヨコハマホットロッドカスタムショー）』（以下、HCS）は、毎年年末に開催される国内最大規模のカスタムカー＆カスタムバイクのインドアショーだ。2024年は12月1日（日）に催され、盛況のうちに幕を閉じた。
その主役はMaid in USAのマシンで、四輪はHOTROD（ホットロッド）を中心にLOW RIDER（ローライダー）、DRAG RACER（ドラッグレーサー）、TRUCKIN’（トラッキン）、STREET VAN（ストリートバン）など、車種・年式・ジャンルを問わず、さまざまなマシンが集まった。二輪の主役はもちろんハーレーやインディアンなどのカスタムバイクだ。
いっぽうでアメリカンカスタムの世界ではDOMESTICと呼ばれる日本車ベースのマシンも人気という点では負けていない。アメ車に比べれば数は少ないものの魅力的なマシンがエントリーしていた。
2001年に公開された映画『ワイルド・スピード』(原題：The Fast & Furious）によってアメリカのみならず、一時は日本車でも大ブームを起こした「スポコン」ことSPORT COMPACT、ハイラックスやダットラなどの日本製ピックアップトラックをベースにカスタマイズを施したMINI TRUCKなどがファンの多いジャンルであるが、それ以外にも本来アメリカに輸出されていない国内専用車の軽自動車やコンパクトカーをベースとしたカスタムも、手軽に始められて奥が深いジャンルということで支持を集めている。
お金をかけて派手なカスタムを施した大排気量のV8マシンが持て囃されるアメリカン・カスタムの世界だが、アイデアひとつ、オーナーのセンス次第で、ありふれた国産大衆車がショー会場で注目を集める素晴らしいマシンに、大化けする可能性があるところがDOMESTICの面白いところでもある。
HCS会場の展示されたDOMESTIC CUSTOMのレベルはアメ車にも負けていない！
今回、会場となったパシフィコ横浜に集まったのは、カスタムカーが250台以上、カスタムバイクが500台以上。日本車が世界に存在感を示すモーターサイクルはともかくとして、質・規模ともに日本最高峰のインドアショーとなるHCSに参加したカスタムカーの多くはアメ車が中心だ。しかし、この会場にやってきたDOMESTICはエントリー数こそ負けているものの、カスタムにかける情熱やレベルの高さで言えば、けっしてアメ車の後塵を拝してはいない。
なお、日本車をベースにしたDOMESTICのジャンルに興味がある人は、来る5月11日（日）に東京お台場の青海駐車場で開催される『37th MOONEYES Street Car Nationals®』に足を運ぶことをオススメする。
こちらはHCSとは異なり、ジャンルを問わず「誰でも気軽にアメリカン・カスタムの世界を楽しむ」ことを目的として、エントリーの敷居を低くしていることから国産車ベースのカスタムカーの参加が目立って多いのだ。興味がある人は公式HPを参照の上、ぜひ参加してほしい。
一気に見せます！ 個性豊かなDOMESTIC CUSTOMマシン
