使い勝手が大幅に向上してより実用的になった

『BELT POWER』の基本構造は、腕にかかる負荷をベストに内蔵されたベルトによって肩や足などに重量を分散。約50%以上も筋肉への負荷を軽減してくれるという仕組みになっている。この基本コンセプトは前モデルとほとんど変わらないものの、『BELT POWER X』ではリストバンドの採用やバッテリーレス仕様にするなど、大幅な改良が施されているのだ。

YUTAKA『BELT POWER X(価格:10万4500円/税込)』

バッテリーレス仕様&リストバンド採用が大きな変更点

まずいちばんの変更点は、前モデルのベルトロック機構が電源が必要なボタン操作に対し、バッテリー不要のクルマのシートベルトのようなロック機構の採用だ。ベルトを軽く引くだけでロックがかかるようになり、面倒なボタン操作は一切不要。よりスムーズに運搬作業が行えるというわけだ。

使いこなすにはちょっと慣れが必要だが、コツさえつかんでしまえば手の角度を自由に変えることができ、ロック解除も思いのままだ。また前モデルがグローブ形状を採用していたのに対して、より簡便なリストバンドに変更。着用したままパソコンやスマホの操作、伝票記入ができるほか、安全や防汚のためのグローブをしたままでも装着できるのだ。

ちなみにネーミングの『X』の由来は、アシストベルトが背面で左右にクロスしていることから。現在はテストマーケティング期間中で、様々な業種のユーザーに意見を聞きながらさらに改良を加えられている段階。正式発売は3月末を予定しているとのこと。

クルマのシートベルトに似たロック機構の採用によりバッテリーレスを実現。様々な自動車部品を製造している同社ならではのアイデアだ。
腰の固定ベルト部分には左右それぞれに細いベルトを装備。コルセットのように腰を固定でき、ぎっくり腰を防止。わずか20秒ほどで簡単に装着できる。
前モデルがグローブ型に対し、『X』では親指のみで保持するリストバンド型に変更。グローブを付けたままでも装着できるのだ。
荷物を持つ前に、左右の腕を90度ぐらいに曲げて、グッとベルトを引くとロックがかかる。この状態で荷物を持ち上げれば肩や腰に重量が分散される。ロック解除はベルトを緩めるだけ。

20秒で装着完了! 単三電池でパワーアシスト! 運搬作業時の負荷を軽減するアシスト装具・ユタカ技研『ベルトパワー』【CarGoodsMagazine】

重量物を手に持って運搬するとき、腕や腰への負担は想像以上で、ぎっくり腰などの危険性もある。そんな負担を少しでも改善するために開発されたのが、ユタカ技研の作業アシスト装具『ベルトパワー』だ。見た目は少々物々しい雰囲気で、最新テクノロジーが投入されているのかと思いきや、その原理はいたって単純。腕にかかる負荷をベストに内蔵されたベルトによって肩や足などに重量を分散、約50%以上も筋肉への負荷を軽減してくれるとのこと。実際にどれほど重量軽減の効果があるのか、検証してみた。