

昭和42年(1967年)に登場したマツダ・コスモスポーツは、日本のスポーツカー史において、ひときわ輝く存在です。コスモスポーツは、日本初のロータリーエンジンを搭載した市販車としても知られ、マツダの革新的な技術を象徴する一台となりました。この車は、単にスポーツカーとしての魅力を持つだけでなく、モータースポーツでの成功を予感させる実力を備えていたのです。

コスモスポーツの最大の特徴は、言うまでもなくそのエンジン技術でした。マツダはロータリーエンジンを採用することで、非常にコンパクトながら高出力を獲得し、これによりスムーズで力強い走行性能を実現したのです。このロータリーエンジンの開発は、それだけで1冊の本になるほどの苦難であり偉業でした。

また、コスモスポーツはデザインも未来的で、印象的な流線型のボディには、当時の日本車には見られない斬新さがありました。コスモスポーツはモータースポーツの世界でもロータリーエンジンを活かした優れたパフォーマンスを発揮し、その後のマツダのスポーツカーラインアップに大きな影響を与えたのです。

