【昭和100年】新時代のドライビングプレジャーを提供した名車:日産 スカイライン GT-R（PGC10/KPGC10)(昭和44-45年/1969-1970年)【第6回】

昭和44年(1969年)にまず4ドア・セダンが登場した日産 スカイライン GT-R（PGC10型）は、まさに日本の自動車史に残る名車です。この車は、単なるスポーツセダンではなく、モータースポーツでの成功をもたらし、”GT-R”という伝説的なブランド名を築き上げました。特に、1960年代後半から1970年代初頭にかけて、日本国内外で盛り上がった自動車のモータースポーツブームを牽引する存在となりました。昭和45年(1970年)には、旋回性能向上と軽量化のためにホイールベースを70mm 短縮した2 ドアハードトップ(KPGC10 型)へ進化します。

PGC(KPGC)10型のGT-Rは、2.0Lの直列6気筒エンジン、S20型を搭載し、当時としては非常に高い性能を誇っていました。特にその走行性能は傑出しており、レースで数多くの勝利を収めたことが、GT-Rの名声をますます不動のものとしました。デザインは、伝統的なスカイラインのセダンスタイルを基盤にしつつ、スポーティなエクステリアと機能的なインテリアが融合したものとなっていました。

スカイライン GT-Rは、ただ速いだけではなく、ドライバーに「走る楽しさ」を提供する車として、その後の日本のスポーツカー文化にも大きな影響を与えました。現代においても、GT-Rシリーズは名車として愛され続け、あらゆるモータースポーツ愛好者から高い評価を受けています。