V8ハイブリッド搭載し、最高出力1,275PS/938kW、最大トルク1,340 Nmを発揮

マクラーレン W1 ティザーイメージ

W1は、「P1」後継モデルとして2024年に公開されたハイパーカーで、V8ハイブリッドを採用し、最高出力1,258ps、最大トルク1,340Nmを発揮、同ブランド史上最もパワフルなロードカーだ。

マクラーレン W1 ティザーイメージ

厳冬のスカンジナビアの氷点下気温は、W1の加速、ブレーキ、ダウンフォースアシストのグリップを発揮するのに理想的ではない。W1は、快適で乾いたトラックで最高のパフォーマンスを発揮するように設計されているからだ。しかし、トラクションとスタビリティコントロールシステムの特性を磨くには最適だろう。

一部のライバルとは異なり、マクラーレンはW1では全輪駆動を採用せず、後輪駆動構成を維持することを選択した。しかし、ピレリ「P Zero Winter 2」タイヤと、正しく構成された安定性およびトルク・ベクタリングシステムにより、テストドライバーはW1を雪上で猛スピードで走らせることができたという。

マクラーレン W1 ティザーイメージ

寒冷な環境は、エンジン、ギヤボックス、電気系統、ハイブリッドバッテリーの耐久性をテストするのにも役立ち、エンジニアは通気口を塞ぐ圧縮雪が冷却システムに与える影響をチェックされているが、これはほとんどのW1オーナーが心配する必要のないことだろう。

マクラーレンのロードカーなかでこれまでで最も加速が速く、最もパワフルである、最新ハイパーカーの誕生に期待が寄せられる。しかし、一部の愛好家は、W1が10年前に発売されたP1と比べて革新性の点で飛躍的な進歩を示していないと囁かれている。

ライバルとなるアストンマーティン・ヴァルハラと比較すると、ヴァルハラの限定999台に対して、より少ない399台を販売。また、V8ハイブリッドを搭載するW1の最高出力1,275 PS/938 kW、最大トルク1,340 Nmで、合計1,079ps、最大トルク1,100 Nmを発揮するヴァルハラのツイン電気モーターアシストV8 を上回っている。しかし、0-100km/h(0-62mph)加速は、マクラーレンは2.7秒で、アストンより0.2秒遅い。また価格を見ると、ヴァルハラの110万ドル(約1億6千万円)に対し、W1は英国付加価値税を含めて約4億円と2倍以上の価格だが、発売と同時に完売という。